相手に伝えるESを書くための4つのポイント~1・2~

  1■一行目に心を込める
  自己PRだろうと、志望動機だろうと、すべての設問で1行目には特に気を使おう。
  イマイチな書き出しを【×】、一方で、読み手に「お、読んでみたいな」や「なるほど、その話がはじまるんだな」と思わせることのできる1行目は【○】として書いてみた。見てみよう。

(記入例)
【×】「私が学生時代に頑張ったことは居酒屋のアルバイトです」
【○】「怒鳴られながらも3年間続けた、居酒屋のアルバイト」

【×】「サークルの活動に一番力を入れました」
【○】「30年間、惰性で続いていた『練習メニュー』の改革」

【×】「ゼミの共同論文が一番頑張ったことです」
【○】「5名と3ヵ月間、合計300時間かけて書き上げた共同論文プロジェクト」

  分かるだろうか。
  一行目は設問で最初に読まれる場所だ。
  この部分が魅力的かどうかで、その文章を読んでもらえるかどうかが大きく変わってくる。
  それにも関わらず【×】の例のような、誰でも書けるような書き出しで始めてしまう人が多い。
  まずは一行目でしっかりと読み手に何が伝えたいのかを宣言しよう。

  これは「強み」を語る文章でも同じ。
「私の強みは〇〇です」という決まりきった文章の形で書き出すのではなく、

「〇〇な力、これを伸ばすことを学生生活大切にしてきました」
「〇〇力、これだけを武器に▽▽で成果を出してきました」

  など、自分なりの工夫をして文章を書くようにして欲しい。

  2■数字を入れることによってイメージしやすくする
  百聞は一見にしかず。
  どちらの方が、書いてあることの内容がイメージできるだろうか?

(記入例)
【×】「学生時代にイベントを行った」
【○】「学生時代に集客目標50人、結果70人を集めた勉強会を行った」
  →目標人数や達成数字を入れることによって、規模や目標達成率が伝わる。

【×】「エリア内でも忙しいお店を切り盛りした」
【○】「エリアの10店舗中2番目に売上の高い店舗で、10名のスタッフをまとめるシフト責任者をしていた」
  →エリアの規模感や達成度、どれくらいの人数をまとめていたのかが映像で出てくる。

  上記のように、明らかに数値化できるもの以外にも、数値化した方が伝わりやすいものがある。
【×】「組織の課題に取り組んだ」
【○】「3年間、誰も手をつけなかった組織の課題に取り組んだ」
  →どれくらい続いていたものを変えたのか、歴史との比較の中でその難易度を伝える

【×】「社会人サークルで活動をしてきた」
【○】「12歳から82歳の幅広い年齢層で構成される23人のチームの中で活動をしてきた」
  →所属する人の年齢層の広さを伝えることによって、大学のサークルと違った人たちとコミュニケーションをとれていることを伝える

  数字を入れることを意識して欲しい。