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「ナンテンの実」と人間の記憶
きょうのひとことは、
「過去は書き換えられる」
みなさんは、南天(ナンテン)の実をご存じでしょうか?
晩秋から初冬にかけて、小さくて真っ赤な丸い実をたくさんつけ、縁起物としてお正月飾りにも映える花材でもあります。
先日もナンテンの実がなっているのを見て、「あぁ、冬になったなー」と思いました。
そのとき、ふと思ったんです。
「このナンテンの実がなる前には、花が咲いてるはずだ」と。
で、「ナンテンの花って、どんなんだっけ?」と思ったのですが、パッと思い出せないんですね。
植物に詳しい人であれば、すぐに思い浮かぶかもしれませんが、アテクシはちょっと思い浮かびませんでした。
そして、スマホで「ナンテンの花」と検索してみたら、「あー、これだった」と思い出しました。
ナンテンは、夏になんとなく緑がかった白い小さな花を咲かせて、そのあと徐々に赤くなって、冬になると真っ赤な果実を実らせます。
ナンテンの花はかわいいのですが、ちょっと地味。
たしかに見たことはあるのですが、真っ赤な丸い実ほど印象に残っていなかったのです。
人はインパクトの強いものに、インパクトが弱いものが打ち消されて、記憶に残らないものです。
このことをちょっと深堀りして考えてみると、あとからいくらでも記憶を書き換えられるということです。
簡単にいうと、「終わりよければすべてよし」ということなんですね。
これまでの過程で、たとえば仕事でいい結果が得られなかったり、プライベートでパートナーと分かれたりしても、その後、仕事で目立った結果を残したり、新しい素敵なパートナーと巡り会えたりしたら、その強い印象で書き換えられるということです。
いま仕事で結果を出せずに悩んでいたり、プライベートが充実していなくてモヤモヤしていたりしても、落ち込む必要はありません。
これからよいことがあれば、いくらでも強い印象に書き換えられます。
そう、ナンテンの実のように。
きょうのひとことは、
「過去は書き換えられる」
でした。
参考になったかしら?