感動小説『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』の著者が、voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」から、とっておきのアドバイス。心がスッと軽くなる“言葉の精神安定剤”で気分はスッキリ、今日がラクになる!

精神科医が教える<br />誰もが持っている幸せになる権利イラスト:カツヤマケイコ

幸せになる考え方とは?

きょうのひとことは、
「幸せになる考え方をしましょう」

幸せになる権利は誰にでもありますが、その権利は得ようとしないと、なかなか与えられるものではないというようなことをツイートしたところ、大きな反響を得ました。

そして、もうちょっと詳しく解説してほしいというリクエストをいただいたので、少し踏み込んでお話してみたいと思います。

誰でも幸せにはなれるんです。そして、誰が幸せになってもよいのです。

自己肯定感の低い人は、なにかうまくいかないことがあると、「こんな自分は幸せになる資格なんかない」というふうに自己否定に走ってしまいがちです。

自分でネガティブな理屈を並べて、自分がうまくいかないことを正当化してしまうところがあるんですね。

そういうふうにしないとだめで、やっていられないという面もあるでしょう。

しかし、幸せになる考え方をしたり、幸せになる歩み方をしないと、幸せにはなれません。

不幸せになる考え方をしたり、不幸せになる歩み方をしてしまうと、自ら不幸に追い込んでしまうということです。

つまり、幸せになるちょっとした努力は必要なんですね。

著名な経営学者であるピーター・F・ドラッカーは、著書『イノベーションと企業家精神』(上田惇生訳、ダイヤモンド社)で、こんなことを述べています。

「コップに『半分入っている』と『半分空である』とは、量的には同じである。だが、意味はまったく違う。とるべき行動も違う。世の中の認識が『半分入っている』から『半分空である』に変わるとき、イノベーションの機会が生まれる」

これはビジネスについて言及したものですが、幸せになる考え方に応用できると思います。

よくいわれることですが、コップの水が半分でも、「もう半分しかない」と考えるか、「まだ半分も残っている」と考えるかで、幸せの度合いは変わってくるでしょう。

幸せになる資格も権利も、誰にでもあります。でも、幸せになる考え方をしないと、幸せにはなれないということです。

せっかく幸せになる権利があるのに、幸せになろうとしないなんてもったいないことです。

そのことに気づかないまま、自分が不幸せになることを正当化して、鬱々とした人生を歩まなくてもいいです。

誰にでも幸せになる権利はあるのですから、考え方をちょっと変えて、幸せになる権利を勝ちとりましょうね。

きょうのひとことは、
「幸せになる考え方をしましょう」
でした。

参考になったかしら?