お決まりの順番に沿って

 次のように、面接の定番の流れに沿って準備してください(詳細本書P331)。

 1.入室&自己紹介 →2.職務経歴 →3.志望理由 →4.転職理由 →5.逆質問

2.「よく思われたい」から「伝えたい」に切り替える

サラタメ:面接では「よく思われたい」と考えるのではなく、「伝えたい」というマインドに切り替えましょう!

「よく思われたい」という想いが強いと、本来のリラックスした自分からどんどん遠のいてしまいます。

 あなたが一番リラックスして、自分の意見を、自分らしく話せる相手を思い浮かべてみてください。

 その人と話すとき、「よく思われたい」と思っているでしょうか。

 きっと「とっておきのおもしろい話を伝えたい」という気持ちのほうが強いでしょう。

 面接でも同じです。

「カミカミでも、テンポが悪くてもいい。とにかく自分の頭の中にあるものを、そのまま相手に伝えるぞ」という気持ちで臨んでみてください。

 その気持ちをおろそかにして、「よく思われたい」「嫌われたくない」とばかり思っていると、あなたの言葉の威力は弱まる一方。「異様に堅苦しい敬語」なんて、まさにその典型例です。敬語は最低限のラインを守ればOK。少し敬語を間違えたからといって落とされたりしません。大事なのは、

・あなたの心の熱量そのままに
・頭の中に浮かんだ映像をそのままに

 相手に伝えることだと肝に銘じてください。

サラタメ:テクニックというよりマインドの話になっちゃいますが、考え方を変えるだけで、伝え方はけっこう変わります。意識の矢印を自分に向けると緊張します。矢印は常に、コミュニケーションを取る相手に向けることです。

3.「緊張している」とぶっちゃける

サラタメ:今まで紹介した2つの方法を実践しても、「まだどうしても緊張しちゃう……」という人のための裏技です(笑)。

 面接冒頭で、おもいきって「今日は、めちゃくちゃ緊張してます(笑)」と伝えてしまいましょう。

 抑えられない緊張は、自分の中だけで持っているより、相手に打ち明けてしまったほうが格段にやわらぎます。

 緊張を相手と共有してしまうわけです。正直に打ち明けることで、人間味のある一面を見せられるので、面接官との心の距離を縮められる、というメリットもあります。

マモル:え! そんないいこと尽くしなら、絶対言ったほうがいいじゃないですか!?

サラタメ:いえ、そんなこともないんです(笑)。

 この手法を使うデメリットは、「優秀さ」「頼りがい」という点に関しては評価が落ちる、という点です。

 人間味があって一所懸命には見えますが、「一所懸命キャラ」としての一貫性を見せないと、ただ準備不足でオロオロしている印象になり、内定が遠のきます。綿密な企業研究含め、しっかり準備してきた姿勢を見せることが必須です。この方法はあくまでも、どうしても緊張してしまう人用の「奥の手」としてとらえてください。

(本原稿は、サラタメ著『真の「安定」を手に入れる シン・サラリーマン』からの抜粋です)

〈まとめ〉
・転職面接は予想以上に緊張する
・新卒就活時と同じように考えてもうまくいかない
・リラックスしていつもどおりの自分を出すコツ
 1.「一人模擬面接」をガッツリやる
 2.「よく思われたい」から「伝えたい」に切り替える
 3.「緊張している」とぶっちゃける