感動小説『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』の著者が、voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」から、とっておきのアドバイス。心がスッと軽くなる“言葉の精神安定剤”で気分はスッキリ、今日がラクになる!

【精神科医が教える】「イヤな気分、幸せな気分」決定的な差とは?イラスト:カツヤマケイコ

幸せな気分と嫌な気分は同時に感じない

きょうのひとことは、
「心を豊かにする鬼は外、福は内」

節分の夜、「鬼は外、福は内」といいながら、豆まきをしましたか?

もともと節分とは、季節の節目(立春・立夏・立秋・立冬)の前日のことで、一般的になっている2月の節分は、立春の前日です。

豆まきは、平安時代の宮中行事である「追儺(ついな)」が原型だそうで、邪気を払い無病息災を祈る行事とされています。

これは、禍(わざわい)をもたらす鬼は外へ追い出し、幸せを招く福の神は内へ招き入れるという意味です。

ちょっと見方を変えてみると、鬼というのは、妬みや嫉み、怒りなど、イヤな感情の化身ともいえます。

福は、幸せな感情ですね。

イヤな感情を心の外へ追い出して、幸せな感情を心の内に招き入れるということです。

つまり、できるだけ「幸せだな」「ありがたいな」「満たされてるな」ということに目を向けて、幸せな感情を心の内に招き入れるという発想を大切にしたいのです。

人間は、相反する2つの感情を同時に感じるのは、なかなか難しいです。

たとえば、「これから大好きなスイーツを食べるぞ!」というときは、ルンルンして幸せな気分になりますよね?

実際に食べたら、「わー、美味しい!」とさらに幸せな気分になります。

こういうときに妬みや嫉み、怒りの感情を同時に抱くことは、ほとんどないでしょう。

限られた人生で、イヤなことばかり頭に浮かべているとしたら、イヤな人生を送ることになりかねません。

ですから、物事のより良いところに目を向けてあげることが、幸せを心の内に招き入れる第一歩となります。

ふとしたときにイヤなことが頭に浮かびがちな人は、良い点に目を向けることを意識してみてください。

そうすると、幸せで心を満たす機会が、より多くなるでしょう。

ふとしたとき、いかに幸せを心の内側に招き入れられるか。

もし10分間幸せな気分で過ごせたら、その10分間はイヤな気分を追い出せたということ。

その積み重ねが、トータルでみると豊かで楽しい人生になると思うのです。

きょうのひとことは、
「心を豊かにする鬼は外、福は内」
でした。

参考になったかしら?