消費者教育の必要性

保田:ここで星さんに質問をさせていただきますが、日常的にESG的商品を買われたりするんですか。

星:私自身、結構気をつけていますし、私の奥さんも気をつけています。
日本人同士ではそうでもないかと思いますが、私の住むベイエリアの人は特殊な環境も含めて、結構気にしていると思います。

保田:この前、ESG的な商品の価格が高いことに対して、「プレミアムが何%ぐらいなら許容できますか?」というある証券会社のアンケート調査を拝見したんですね。

 そうしたら、日本人は10~20%くらいですが、ヨーロッパやオーストラリアでは2倍ぐらいまで払ってもいいことが判明したそうです。

 そういう意味で消費者がESGを支えうる素地も大きいと思いました。

星:やはり付加価値であったり、消費者のアウェアネス(意識、気づき)を変えたりしていかなければならないですね。

 例えば、アメリカだと食べ物の基準が、美味しいよりも先にヘルシーがきてしまう。その辺の違いですよね。

 ですからメディアの見せ方的にも違いがありますし、ベイエリアが特殊な部分もあります。

 僕が昔住んでいた、テキサスの田舎町に行ったらまた全然違いますね。

(つづく)