感動小説『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』の著者が、voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」から、とっておきのアドバイス。心がスッと軽くなる“言葉の精神安定剤”で気分はスッキリ、今日がラクになる!
3つのレベルの対処法とは?
きょうのひとことは、
「嫌な電話は切っていい」
身内や友人、彼氏・彼女が、自分とは関係のない愚痴を延々とLINE電話で話されたりすることがしょっちゅうある。そういうことが悩みのタネだという人が結構います。
自分の問題でも自分の悩みでもないことを延々と話される。自分の問題でないのですから、カットできるはず。でも、それができないから、自分の悩みになってしまっているわけです。
自分の悩みだけでも結構大変なのに、さらに他人から関係のない悩みまで持ち込まれて悩んでいたら、もう一生かかっても悩み切れません。
だから、自分には関係のない話を延々とされて悩んでいるのなら、思い切ってブチッと切っちゃっていいです。それができないのなら、話しても張り合いのない“暖簾に腕押し状態”で、素っ気なく対応することです。
さも興味がなさそうに、なにをいっても同じ反応をするとか。アテクシは「レベル1」の反応と表現していますが、そういう最小限の対応をすると、「あ、興味がないんだな」「迷惑そうだな」と察してくれるでしょう。
なかには、それでも察してくれない人もいて、延々と自分の話をしてくる人もいます。ならば「レベル2」へと一段回引き上げて、はっきりいうわけです。
「ごめん、これはあなたの問題だからね。たいへんだと思うけど、まあ自分で何とかするしかないよ」と話を打ち切ろうとする。
それでも話してくる人がいるのならば、「レベル3」に引き上げて対応しない。連絡してきても、また同じような悩みを延々というようなら、ブチッと切ってしまう。
「なんで切ったの?」といわれるかもしれませんが、「あれ、切れちゃったね」とか適当にいっておく。要は「あなたの話を聞きたくない」という意思表示をすることです。
誠実な対応ではありませんが、自分の貴重な時間を奪って、関係もなければ結論もない話を延々とする人のほうが、よほど誠実じゃありません。
仕事であれば、そうわけにもいかないかもしれませんが、少なくともプライベートでは自分に興味のない話につき合う必要はないでしょう。
これは昨日の話にもつながることですが、「つき合ってあげてもいいな」と自分で納得できるのであれば、つき合ってあげればいいです。しかし、自分が納得できていないと悩みになります。そういうときは、最終的には話をブチッと切っちゃっていいのです。
レベル1からレベル2、それでも解決しないのなら、レベル3で切り上げる。そうやって、「アナタの話を聞きたくない」という意思表示をして、行動すること。
アナタを閉じ込めて、強制的に話を聞かせるなんてことはできないのですから、電話でもお茶しているとでも、「これからちょっと用事がある」とか適当なことをいって、途中で切り上げればいいのです。
くり返しますが、自分がやりたくないことを打ち切る作業ができていないから、悩みのタネになるのです。だから、自分が納得できてないことは、思い切って打ち切る意思表示をして、行動すること。
それで、相手の信用を失うことになったり、「なんだアイツ、態度が悪いな」とか、悪口をいわれたりするかもしれませんが、別にいいじゃないですか。相手は自分の大切な時間を奪って、延々と自分に関係のないことをいってくる人なのです。
「どうしたらいいかな」と悩みを相談してくるのならまだしも、一方的にただひたすら愚痴を聞かされるとかいうのは自分と関係ない話です。
そういう人には嫌われてもいいのです。ぜひ、勇気を持ってやってみてくださいね。
きょうのひとことは、
「嫌な電話は切っていい」
でした。
参考になったかしら?