働きながら3年で、9つの資格に独学合格! 大量に覚えて、絶対忘れないノウハウとは?
「忘れる前に思い出す」最強のしくみ、「大量記憶表」を公開!
本連載の著者は棚田健大郎氏。1年間必死に勉強したにもかかわらず、宅建試験に落ちたことをきっかけに、「自分のように勉強が苦手な人向けの方法を編み出そう」と一念発起。苦労の末に「勉強することを小分けにし、計画的に復習する」しくみ、大量記憶表を発明します。棚田氏の勉強メソッドをまとめた書籍、『大量に覚えて絶対忘れない「紙1枚」勉強法』の刊行を記念して、本書の内容を一部公開します。
「超強いメンタル」を作る2つの方法
試験当日にもいろいろな「リスク」があります。人生をかけて試験勉強をしてきた人もいれば、残念なことに、一獲千金を狙った「記念受験」みたいな人もいます。次のようなことが実際に試験会場で起こったそうです。
・隣の席の人が試験中もノリノリで、足でリズムを刻んでいた
・隣の人が早々に問題を解き終わり、机に頭をつけてこっちを向き眠っていた
・試験官が自分の席の近くで大量の資料を落とした
「そんなのって滅多にないことでは?」と思うかもしれませんが、私も試験会場でいろいろなトラブルに遭遇した経験があります。今でも印象に残っているのが「トイレトラブル」です。
絶対忘れられない「トイレトラブル」
私が管理業務主任者試験を受験したときの実体験です。大学が試験会場だったのですが、試験開始30分前くらいになると教室に入室するよう指示があります。
その後、マークシートの解答用紙と問題用紙が配られて試験官から説明が始まるのですが、このときに隣の列にいた受験生が突然手をあげて「お手洗いに行きたいです」と言いました。
試験開始まで10分を切っています。試験官は迷いましたが、トイレに行くことを承諾し、受験生は慌てて教室を出ていきました。
すると、教室内にいた別の受験生から「いまトイレに行くのダメですよね?」とクレームが入りました。というのも、一般的には試験問題が配られた後については、情報が流出するのを避けるため、1人でトイレに行くのはNGであることが多いのです。
ただ、まだ試験が開始していなかったからか、試験官は受験生を単独でトイレに行かせたのですが、そこにクレームが入ったわけです。これにより教室が一気にざわつきだし、試験官も慌ててどこかに連絡をとり始めました。試験開始まであと5分です。
結論からいうと、時間通り試験は開始になり、トイレに行った受験生がその後どういう扱いになったのかは私にもわかりません。
トラブルが起これば、誰でも動揺する
ここでお伝えしたいのは、こういうトラブルが試験直前に発生すると、精神的に動揺する可能性があるということです。
さらに近年の受験生にお伝えしておきたいのが、コロナ禍ならではのリスクです。コロナ禍の受験会場では換気のために窓を開けるので、近隣の雑音がもろに耳に入ってきます。特に試験会場が駅前や商店街の場合は要注意です。
コロナ禍で受験した方から聞いた話では、カラオケで熱唱している声が聞こえてきて集中できなかったと言っていました。せっかくの努力を無駄にしないために、強いメンタルを作る方法を2つご紹介します。
メンタルを強くする方法① 心がまえを持つ
静かで集中できる状況が当たり前だと思って試験会場に行き、万が一このような状況が発生した場合、イライラして集中できなくなる可能性があります。試験当日に大切なのは、どのような状況でも「冷静」でいることです。
「試験会場にはいろんな人が来る。雑音が聞こえるかもしれない」
こういう心がまえを持っておくと、当日何が起こってもイライラしなくなります。自分に集中できます。これは本当に大切です。
メンタルを強くする方法② 静かではないところでも学習する
机に向かって静かな環境で勉強し慣れていると、うるさい場所では集中できないことがあります。本番に向けて対策が必要です。雑踏の中や公園、カフェ、ファミレスなど、静かではない環境でも集中して問題を解く練習をしておきましょう。
ちなみに、私の運営するYouTubeチャンネル、不動産大学では集中力強化のためのトレーニング動画をアップしています。「宅建クエスト」という動画で、ドラゴンクエストのようなゲームの戦闘シーンの中で、次々と問題を解くものです。
音楽や効果音で気が散る状況でも素早く問題を解くためのトレーニングなのですが、視聴者の方からもまわりがうるさくても集中できるようになったと好評です。気になる方はぜひ「不動産大学 宅建クエスト」で検索してください。
(本原稿は、棚田健大郎著『大量に覚えて絶対忘れない「紙1枚」勉強法』を編集・抜粋したものです)