生きていれば、不安や悩みは尽きない。寝る前に考え込んでしまって、眠れなくなるなんてことも……。そこで参考にしたいのが、増刷を重ねて好評多々の感動小説『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。とても読みやすいオムニバス形式の8つのショートストーリーは、ふと心が落ち込んだとき、そっと心の荷物を手放すための優しい言葉を授けてくれる。voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」の心がスッと軽くなる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!
目の前の悩みが小さく感じられる考え方
仕事でもプライベートでも、悩みを抱えることってありますよね。悩んでいるときというのは、自分が小さな「箱」のなかに入っているようなもの。つまり、その狭い範囲でしか、物事をとらえられていないことが多いのです。
たとえば、職場の人間関係についての悩みは多いですが、職場という狭い箱のなかだけで物事を考えていると、悩みが深くなりがちです。もっというと、その人との関係性、または接触する時間だけでの悩みともいえるのです。
悩みの種になっている人と過ごす狭い箱が、自分が生きるすべての世界のように感じてしまうと、頭がモヤモヤしっぱなしになりがちです。自分のいる箱をもっと大きくとらえようとすることによって、悩みはおのずと小さくなります。
広い視点でとらえるようにする
たとえば、悩みの種になっている人が職場にいたとしても、実際に接する時間は、ほんのわずかな時間だったりします。ほかに目を向ければ信頼できる人がいたり、親友がいたり。大切なパートナーがいてくれたりもするでしょう。
自分のいる箱の大きさを広げれば広げるほど、これまで頭のなかを牛耳っていた悩みごとが、些細なことに気づけるはず。逆にいうと、もう悩みを抱えていっぱいいっぱいのときというのは、すごく狭い、小さなエリアだけでもがいているようなものなのです。
もう来年は悩んでいない
悩み、苦しいときは、外に目を向けてください。アナタは悩んでるかもしれないけど、その悩んでいる時間というのは、かなり狭い範囲での出来事であることがわかってくるのではないでしょうか?
ほとんどのことは、より大きな箱でとらえれば、実は些細なこと。時間軸でいえば、もう来年は悩んでいないでしょうし、一度立ち止まって冷静になって、大きな視点で考えてみると、実はたいした問題じゃないということを気づいたりするんです。
悩みの実態をつかめばラクになる
悩んだら、自分が入っている箱の大きさを広げるようにイメージする。このことに気がついただけでも、うんと気分がラクになるはずです。そして、「この悩みが続いたとしても、せいぜいこのくらいだよね」という実態がつかめるようになるでしょう。
結局、目の前の悩みに囚われすぎて考えすぎると、うまくいかないという話なんですね。なるべく大きな視点で物事をとらえてみること。そうすると、たいていの悩みは小さなことに思えてくるでしょう。
※『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』(ダイヤモンド社)には、不安や悩みを解消するヒントが満載です。