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友人関係は
利害が生じると崩壊する
「友人関係」の悩みって多いですよね。最初はうまくいっていたのに、いつの間にかヘンに気を使う関係になったり、なんかギクシャクしてくることがあります。
そういうふうに友人関係が、おかしな感じになってくる要因の1つは、利害が生じること。純粋に楽しいから一緒にいようというのではなく、お金が絡んだり、ライバル同士になったりと、そういう利害関係が生じるとギクシャクしてくるんですね。
わかりやすい例だと、友人同士でビジネスをはじめて、その後、ギクシャクするケース。とくに友人関係にお金を絡めてしまうと、その時点で崩壊への道を歩み出しているといっても過言ではないでしょう。
年上だからおごるのも
やめたほうがいい
とにかく、相手と純粋な友人関係でいたいのであれば、利害を介在させないことです。
年齢差のある友人同士の場合、お食事に行ったりすると、年上のほうが毎回おごってあげる。これをやってしまうと、もう友人関係ではなくなってきちゃうわけなんです。
おそらく、社会的な通念とか、相手にお金がないからとか、いろいろと配慮しているのだと思います。だけどそれは、わざわざ利害関係をつくっているともいえるのです。
うまくいく友人関係の条件
友人なのであれば、年齢差はあれど、基本的には割り勘でいいと思うんです。そういうふうにしても「友人なんだから、それはそれでいい」というふうに納得してくれるでしょう。純粋な友人関係が楽しいのであれば、「相手に気を使わせるのは悪いな」と思うはずなんです。
利害関係の要素を挟まなくても、うまくいく人とはうまくいくし、“利害関係なし”でうまくいく人こそが友人なんだと思います。
友人同士で同じ人を好きになってしまって、ギクシャクしてしまうケースもあります。それは自然の成り行きで、しょうがないかもしれないのですが、友人関係においては利害を極力絡めないことが、とても大事なのです。
※『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』(ダイヤモンド社)には、不安や悩みを解消するヒントが満載です。