武蔵小杉だけじゃない!タワーマンションの水害
2019年に発生した台風19号では、川崎市にある武蔵小杉の47階建てのタワーマンションが浸水し、全棟が停電した。エレベーターや水道が長期間使えないといった被害が発生した。
東日本大震災以降、タワーマンションの耐震性は重視されるようになったが、武蔵小杉での浸水被害で水害に関しても注目が集まるようになった。しかし、宅地建物取引業法では、災害時にどれだけ浸水するのかをマンションの販売業者に説明する義務はないという。そのため、自分でハザードマップなどを活用して、どれくらい浸水する予測が立てられているのか情報収集する必要があるのだ。
停電時は、高い階に住居を構える人ほどリスクが高い。エレベーターが停止した際には、階段を使わないと外出できなくなり、断水が発生した際に給水しようとするにも困難な状況である。では、どのような台風対策が効果的なのだろうか。
台風への備え(3):被害を減らすために家でできる対策
プランターや物干しざお、自転車、バイクなど、屋外に置いていて風で飛ばされそうなものは、事前に室内に取り込んでおこう。暴風で飛ばされたものが人や建物と接触した場合、加害者になる危険性があるため、屋外に置いているものは全て室内に入れておくことをおすすめする。
反対に、飛ばされてきたものが自宅に衝突する可能性もある。台風が来る前にガラス飛散防止フィルムを貼っておくと、窓ガラスが割れても破片が飛び散らないため、2次災害を防げるだろう。
そのほか、台風が来る前にできる対策は以下の通りである。
・ベランダの排水溝などを掃除する
・窓の鍵を閉める
・網戸が動かないようにテープなどで固定する
・窓やガレージのシャッターを閉める