台風への備え(4):自宅避難の場合、水をためて断水に備える

 台風の規模がそれほど大きくない場合、自宅にこもって避難することもあるだろう。在宅避難では、お風呂やペットボトルに水をためておき、断水時に備えておくとよい。

 また、停電する可能性もあることから、ポータブル電源の確保や携帯用の予備バッテリーの充電、懐中電灯に使用する電池も準備しておこう。「Yahoo!防災アプリ」や「NERV防災アプリ」があると水害に関する情報源となるため、事前にインストールしておくと、いざという時に必要な情報を手に入れられるだろう。

台風への備え(5):非常時に持ち出すものと備蓄品を確認しよう

 台風が発生すると停電や断水、川の増水などが発生する可能性がある。自宅が被災した場合は、避難所などの安全な場所で一定期間生活する場合もあることから、非常時に持ち出すものをあらかじめリュックに詰めておくと、避難する際に慌てずに済むだろう。たとえば、以下のようなモノが非常時に役立つ。

・飲料水、食料品(日持ちする缶詰や、調理しなくても食べられるレトルト食品、ビスケット、チョコレートなど)
・救急用品(消毒液、ばんそうこう、包帯、常備薬など)
・携帯電話の予備バッテリーの充電や、懐中電灯用の電池
・衣類、下着、タオル
・毛布
・洗面用具、ウェットティッシュ、携帯トイレ
・カセットコンロ

 また、停電すると非常電源のないガソリンスタンドでは、給油できなくなる。事前に、車の燃料は満タンにしておこう。

まとめ:台風に備え、改めて避難場所の確認を

 警報や注意報が発令されているときは、交通機関が停止する可能性があるため、悪天候になる前に帰宅しよう。自治体から高齢者などの避難勧告があった場合は、高齢者や子どもなど避難に時間を要する家族がいる家庭は、早めに避難することが重要だ。緊急時にも落ち着いて行動できるように、台風が来る前にハザードマップで自宅周辺をチェックし、どこに避難すべきか把握しておこう。

 また、台風による水災や風災による家屋破損は、火災保険で補償を受け取ることが可能だ。保険によって、対象範囲が異なるため、自分の加入している保険の内容を把握していない人は、加入先の保険会社に確認しておくとよいだろう。

参考
気象庁 | 気象業務はいま 2020 | 特集 激甚化する豪雨災害から命と暮らしを守るために
被災者生活再建支援制度|熱海市公式ウェブサイト