慶應義塾の出身でないと三田会に入ることはできない。だが、実は社会人からでも最強学閥に入る方法は存在する。特集『最強学閥「慶應三田会」 人脈・金・序列』(全17回)の#16では、試験科目が「英語なし」や「面接のみ」の大学院のコースや、「コスパが高い」課程など穴場の21ルートを紹介する。(ダイヤモンド編集部副編集長 名古屋和希)
女子大卒でも「三田会」に入会
慶應大学院の「穴場」ルートとは
「三田会に入りたい」。東京の女子御三家(桜蔭・女子学院・雙葉)の一角から女子大学に進学した女性は、かねて慶應三田会に憧れを抱いてきた。
慶應義塾が最強学閥という称号を持つ理由の一つといえるのが、三田会の存在である。三田会は慶應の卒業生約39万人のOB・OGによって組織され、職域や地域ごとの活動も活発だ。
もちろん、三田会の一員に加わるには、慶應の卒業生であることが絶対条件だ。冒頭の女性のように他大学の出身者は三田会には入ることはできない。しかし、女性は女子大の卒業後に三田会の会員になる資格を手に入れた。一体、どんな手を使ったのだろうか。
答えは簡単だ。女性は慶應の大学院に進学したのだ。大学院、中でも慶應と聞くとハードルは高いと諦めてしまう人が多いかもしれない。しかし、実は狙い目は存在する。
実際、人気難関私立大学のMARCH(明治、青山学院、立教、中央、法政)だけでなく、知名度が高い中堅私大の日東駒専(日本、東洋、駒沢、専修)の出身者が社会人から慶應の大学院に進学する例は少なくない。
では、三田会に入るための「穴場」はどこか。次ページでは、「英語なし」や「面接のみ」といった社会人でも入りやすい大学院研究科など21ルートを一挙掲載する。21ルートの試験科目や学費、定員などと併せ、コースの特徴や受験対策も紹介していく。