英語試験の中学受験が増加。わが子の英語力を伸ばすために親が知っておきたいことPhoto: Adobe Stock

2022年の首都圏中学受験者数は5万人を超えて過去最高となり、受験競争の激化が続く。開成、麻布、桜蔭、雙葉、筑駒、渋幕……東京・吉祥寺を中心に都内に展開する進学塾VAMOSは、「入塾テストなし・先着順」で生徒を選抜しないが、「普通の子ども」を有名難関校に続々と合格させると話題の塾だ。子どもの特徴を最大限に生かして学力を伸ばす「ロジカルで科学的な学習法」が、圧倒的な支持を集めている。本稿では、VAMOSの代表である富永雄輔氏の最新刊『ひとりっ子の学力の伸ばし方』(ダイヤモンド社)から、「英語の成績を上げるコツ」について特別に一部を抜粋して紹介する。

中学受験で英語の試験を実施する学校が増加

 小学校で英語が教科として扱われるようになり、入試問題に入れてくる中学校も増えました。ただ、中学校によってその扱いがまったく異なっているので、まずは親がしっかりわが子との適性を調べることが重要です。

 たとえば、新しさをアピールするために、英語の試験を取り入れているところもあります。こうしたケースでは、さほど難しい問題は出ません。過去問などをチェックすれば、それがわかるでしょう。

 一方で、帰国入試では、とてつもなく高いレベルの出題をする中学校もあります。世界の第一線で通用する英語力を身につけられる子を、本気で求めているのです。

 最近、とくに優秀な中学校では、2つの軸の子どもをほしがっています。

 1つは、思考力のある地頭のいい子。暗記では解けない問題を考えて解ける子です。

 そして、もう1つが「読んで書けて話せて聞ける」4技能の英語力を備えた子です。英語について読んで書けるは当然で、さらに話せて聞けるが必須だと考えているのです。その能力を測るために、英語の面接試験を設けている学校もあります。

 というと、「うちの子は国際人にしたい」と考える親は、2軸のうちの後者を目指したくなるでしょう。とくに、思考力を必要とする問題が苦手な子なら、その道は確かにありです。ただし、甘くはないと覚悟してください。

今の子どもに求められる英語力は親世代の数段上

 まず認識してほしいのが、小学校でも扱うようになったため、どんな子でも親世代よりは英語ができるということです。だから、安易に「この子は英語力に秀でている」と思ったら失敗します。

 兄や姉のときに経験を積んでいないひとりっ子の親は、ずっと勘違いしたままでいる可能性があるので注意が必要です。

 加えて、小学生の英語学習については、まだメソッドが確立していないので、塾や教材選びが重要になります。親は、客観的にわが子を見て、背伸びしすぎず過小評価もせず、最適な環境を整えましょう。基準を持つために、英検を受けてみるのもいいでしょう。

(本稿は、『ひとりっ子の学力の伸ばし方』からの抜粋・編集したものです)