「スキル」より「マインド」、
人間力こそが必要になる
マインドとは、平たくいえば「人間力」。「生きる上での考え方」と言い換えてもいいかもしれません。人間というものを理解できているか。周りを思いやる心があるか。自分を律することができるか……。
そして、実はスキルよりも、マインドのほうが大事だ、とも言われたのです。
仕事は圧倒的にできる。知識も豊富、職務遂行能力も高い。しかし、人間的に問題のある人物だったらどうだろうか、と。もし、中途採用の面接で、スキルは高いがマインドに問題がある人物と、スキルは未熟だがマインドが優れている人物がいたら、迷わず、後者を採用すると断言しました。
たしかにそうでしょう。
仕事はできるけれど、自分勝手に行動したり、チームの和を乱したり、倫理的に問題のある人間を、経営者は部下として置きたくないはずです。
「人生(仕事)の結果=考え方×熱意×能力」
これは、最近亡くなられた日本を代表する起業家から教えてもらった方程式です。
人生や仕事の結果は、考え方と熱意と能力の3つの要素の掛け算で決まる、というのです。この中で、最も大事なものが「考え方」だと強調されました。
この方程式のポイントは、掛け算になっていることです。いくら能力が高くても、考え方や熱意に問題があれば、結果は大きくならない。いつもネガティブだったり、他人をクサすような言動を繰り返す人物は、結果もマイナスになりかねないのです。