経営コンサルタントの神田昌典氏が、アメリカで百年以上続く売れるコピーライティング技術を日本で普及させ、はや25年。その集大成が『コピーライティング技術大全──百年売れ続ける言葉の原則』だ。東証プライム上場社長で現役マーケッターの木下社長が、「3520円はタダみたいなものだ」と強力推薦する本が話題になっている。スマホ時代に完全対応し、従来のコピーライティング書の常識を凌駕する本書のポイントを抜粋して紹介する。

ふせん 考えるPhoto: Adobe Stock

「ストーリーチャート」とは?

 LP・セールスレターは「戻らない」のが基本だ。

 上から読んでいって、一発で迷いなくわかるようにする。

 戻らないと意味がわからないものはその時点で一発アウトだ。

 そうならないよう、構成の骨格をあらかじめ決めておく必要がある。

 そのときに重宝するのが、「ストーリーチャート」である。

 ストーリーチャートは、トピックスのエッセンスだけを抜き出し、チャートでつなげていくもの

 文章だけの状態で見るより、ストーリーチャートを見たほうが要旨は圧倒的にわかりやすい。

「ピアノコピー」のケース

 ストーリーチャートは本来、LP・セールスレターを書く前につくるが、ここでは「ピアノコピー」(本書48ページ)をストーリーチャートに分解してみよう。この作業で、「ピアノコピー」がどんな論理展開になっているのかがわかる。

【動画にも効果絶大】「ストーリーチャート」の魔力

 今回は12に分割してみたが、もっと細かくてもいい。

 だが、これよりも大雑把だと、流れがわかりにくい。

 ストーリーチャートは、コピーライターの舞台裏の作業で、誰かに見せるものではない。だから自分がわかるように書けばいい。

 とはいえ、書き方にはコツがある。

 長い「文章」でつなぐのではなく、ポイントだけをコンパクトに書くことだ。

 たとえば、上から2番目の「ピアノを弾く前の主人公ジャックを、みんながバカにした様子」を、「アーサーが『ロザリオ』を弾き終わった。室内には拍手が鳴り響いていた。云々」と文章で書いてしまうと、ほぼ全文を書いていることになる。

 要するにこの部分では「何を言うか」がわかるよう、ポイントだけを書く。そのほうが、前後の流れがよくわかる。

 これは、手書きでもいいし、付せんを貼って並べ替えてもいい。

 次の事例は、私、衣田が使っている実際の例だ。

 ストーリーチャートは「どんな順番で言うか」を決めるものなので、LP・セールスレターだけでなく、メールやブログ記事を書く際にも使える。

 さらに、プレゼンの資料作成にも使える。

 また、「どんな順番で言うか」=「シナリオ」なので、動画撮影にも応用可能だ(ここでいう「動画」とは、セールス目的であって、娯楽や記録動画ではない)。

 動画の場合でも、「誰に」「何を」「どんな順番で言うか」というコピーライティングの原理原則がそのままあてはまる(動画で使うコピーライティング技術は412ページで詳説)。

 動画の場合は、LP・セールスレターのとき以上に、「戻らない=戻れない」点はクローズアップされてくる。だから、よりストーリーチャートを事前につくり込む必要がある。

PS.1.『コピーライティング技術大全』の活用法を解説したセミナー動画をご覧いただけます。
(この動画は予告なく終了することがあります)

PS.2.本書の巻頭・巻末には、あなたの売上を劇的に上げる4つの最強の武器…【PMMサーチシート】【PMMセルフチェックシート】【「BTRNUTSS」見出しチェッカー】【PASBECONAテンプレート】を書籍初公開しました。
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【動画にも効果絶大】「ストーリーチャート」の魔力

(本原稿は、発売たちまち大重版となった、神田昌典・衣田順一著『コピーライティング技術大全──百年売れ続ける言葉の原則』からの抜粋です)