やがて、ひとつ気づいたのは、忙しいと思うから忙しいのではないか、ということです。全然大したことがないと思えば、意外と大したことではなくなるのです。

責任ある立場であれば
忙しさへの耐性も必要

 よく言われるように「忙」という字は「心を亡くす」と書きます。すなわち、心が死んでいる状態なのです。それがイヤなら、忙しいなどと口にしてはいけません。

 例えば会社員であれば、ポジションが上がれば上がるほど、スケジュールは濃密なものになるのが当たり前。言い換えれば、忙しいと言ってパンクしてしまったら、そこまでのポジションの人間だった、ということになるわけです。

 これはフリーランスも同じですが、責任ある立場で大きな仕事に挑みたいなら、忙しさへの耐性もなければいけません。忙しい、などと言っている場合ではないのです。