「1000-15×17」の計算の順序は?

ここで例えば、「1000-15×17=」を暗算してみましょう。

ところで、小学4年生で、計算の順序について習います。「1000-15×17=」の計算の順序については、次の2つの計算のきまりを使います。

・ふつうは、左から計算する
・×と÷は、+と-より先に計算する

これをふまえると、「1000-15×17」の計算は、次の①、②の順に計算すればよいとわかります。

①15×17
②1000-(①の結果)

では、上の①、②の順で計算してみましょう。

①15×17の計算
15×17は、「十の位が1の2ケタの数どうしのかけ算」なので、おみやげ算で、次のように計算できます。

・15×17の右の「17の一の位の7」をおみやげとして、左の15に渡します。すると、15×17が、(15+7)×(17-7)=22×10(=220)になります。

・その220に、「15の一の位の5」と「おみやげの7」をかけた35をたした255が答えです。

②1000-(①の結果)
1000から①の計算結果(255)を引きましょう。頭の中で筆算をして解いてもいいのですが、繰り下がりがあって少し面倒ですね。

1000のように「きりのいい数」から引くときに、便利な暗算法があります。

1000-数=999-数+1」と変形できるのを使う方法です。「1000-255」なら次のように計算できます。

1000-255
=999-255+1
=744+1=745

「1000-255」をそのまま計算しようとすると繰り下がりが厄介ですが、「999-255+1」なら繰り下がりがないのでスムーズに計算できます。

これにより、「1000-15×17=745」と求められました。

今回の解説では、「計算の順序の知識」と「おみやげ算」を使いましたが、スムーズに暗算できたでしょうか。

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