神田昌典氏25年の集大成『コピーライティング技術大全──百年売れ続ける言葉の原則』(コピ全)が話題だ。
3520円はタダみたいなものだ」(ベストセラー『時間最短化、成果最大化の法則』著者・木下勝寿社長)
売上アップに直結する100のコピーライティング技術を体系的に指南。まさに「大全」の名にふさわしい実践マニュアル」(書評専門誌『トップポイント』)
深刻な景気後退局面に備え、今備えておくべきことについて、スマホ時代に売れる要素を体系的に網羅した『コピ全』著者に聞いた。

売上 ビジネスマン 考えるPhoto: Adobe Stock

コスト削減には上限あり、売上には上限なし

 ツイッター社買収で何かと話題のイーロン・マスク。

 その彼が、2022年11月、ツイッター社での初会合でこんなコメントをしている。

“We are headed into, I think, quite a serious recession.(中略)
There’s going to be probably a year or two of serious recession”

「我々は極めて深刻な景気後退に直面している。(中略)
おそらく1年ないしは、2年の深刻な景気後退局面が訪れるだろう」

 燃料費の高騰、円安、物価上昇など、あなたも身近に実感していることが多いはず。

 そういう厳しい状況で最も必要になってくる力はなんだろう?

 そう、ズバリ「売る力」だ。

「売る力」は景気動向にかかわらず、いつの時代も重要なものだが、特に景気後退局面で真価を発揮する。

 収益改善は、コストを下げるか、売上を伸ばすか、究極的には2つしか方法がない。

 コスト削減も重要だが、コスト削減は必ず上限がある。

 つまり、これ以上は削減できない、絶対必要な経費は必ずあるからだ。

 一方、売上を伸ばすことには上限はない。

 だから、「売る力」が景気後退局面では、いっそう必要になるのだ。

感覚で売るな。科学で売れ!

 とはいうものの、

「簡単に言うけど、営業力を身につけたり、伸ばしたりするのは簡単ではないから苦労するんだ!」

 という声が聞こえてきそうだ。

 それはその通り。

 従来は一部のカリスマ営業パーソンという人だけが、売る力を持っていると思われていた。

 そういう人は今でも力を発揮するのは間違いない。

 だが、問題は、その能力を横展開できない点だ。

 つまり、他の人に再現できないので、マンパワーの限界が常につきまとう。

 しかし、営業力を再現性のある「技術」として定義できると、自ら、あるいは社員が一流の「売る力」を身につけたり、伸ばしたりすることができる。

「売れる」という状態を再現するには、実は原理原則がある。

 この売れる原理原則を追求してきたのが、コピーライティングだ。

 コピーライティングはアメリカでは100年以上もの歴史があるが、今までは経験則として捉えられてきた。

 しかし、ノーベル経済学賞の受賞以降、近年注目を集める「行動経済学」の理論で、コピーライティングの原理原則が説明できるようになってきている。

 人がモノを買う行動を科学的に分析することができるようになってきたのだ。

 それに加え、デジタルマーケティングの発達により、顧客の購買行動が数値で見える化できるようになっている。

 たとえば、新規顧客1人を獲得するためにかかるコスト(これをCPA:Cost Per Acquisitionという)に対して、顧客1人がもたらす生涯利益(これをLTV:Life Time Valueという)が上回る状態であれば、成長は持続する。

 これが逆になると、顧客を集めれば集めるほど赤字が拡大し、やがて破綻する。

 どこの会社でも個人でも損益計算はしているが、シンプルにLTV>CPAの図式が成り立つか、成り立たないかで成長か破綻かが決まるのだ。

 このように「売る力」は再現性のある技術として確立している。

 だから、今からでも身につけることができるのだ。

 そして、この「売る力」があれば、深刻な景気後退局面でも生き残っていくことができる。

(P.S)
 LTV・CPAや行動経済学の原理原則など、スマホ時代の売れる技術をマスターするのに最適なのが『コピーライティング技術大全』。

 東証プライム上場で現役マーケッターである木下勝寿社長(ベストセラー『時間最短化、成果最大化の法則』著者でもある)が「3520円はタダみたいなものだ」と絶賛している。

 あなたもこの技術を身につけ、あるいは社員に身につけさせ、どんな環境でも成長を持続させられるようにしませんか?