Q3.尿酸値が高い場合は、ビール以外のお酒を選べば大丈夫?
A3. 痛風(高尿酸血症)の原因の一つは、多量の飲酒です。痛風発作の原因となる尿酸は、ビールに多く含まれるプリン体の分解により生じます。確かに、他のお酒と比べるとビールには、プリン体が多く含まれています。しかし、アルコールの量が増えると痛風発作の発症頻度が高くなるというデータがあるため、お酒の種類に関係なく飲酒量を控えることが大切です。
ビールに含まれるプリン体の量は、1缶(350ml)で約12~25mg。他のお酒に比べ、ビールには確かにプリン体が多く含まれています。お酒の量を調整することも大切ですが、レバー類(210~320mg/100g)、白子(300mg/100g)、エビ、イワシ、カツオ(210~270mg/100g)などのおつまみにも多く含まれているので、一緒に食べるおつまみにも注意が必要です。
Q4. 飲み会の前にウコンなどドリンクを飲んだ方がいいですか?
A4. 今日はたくさん飲む、という日には、飲み会の前にウコンなどの入ったドリンクを飲む方もいるのではないでしょうか。ウコンに含まれるクルクミンという成分には、肝機能を高める作用があるため、飲み会の前に取り入れることで、アルコールの代謝に役立ちます。
このような成分を取り入れる際は、ドリンクタイプ(液体のもの)よりも、粉末や、粒状、カプセルタイプのものがおすすめです。ドリンクタイプのものは、飲みやすいように糖分を多く加えてあるものが多いため、取りたい成分以外のものを極力取らないためにも、製造方法や成分などを調べて選ぶようにしましょう。
Q5. お酒をたくさん飲んだ時に気を付けることはありますか?
A5. お酒を飲むと、アルコールには利尿作用があるので、飲んだ以上の水分が体外へ排出されてしまう脱水症状には注意が必要です。飲んでいる時に、チェイサーとして水を飲みながらお酒を飲むことも大切ですが、次の日は水分をいつも以上に取るようにしましょう。