色イメージが定着した理由
赤いサンタ/白のウエディング

●赤いサンタクロースのヒミツ

 サンタクロースといえば赤い服ですが、昔から赤かったわけではありません。青、緑、紫の服を着ている資料も見つかっています

 サンタのモデルになったといわれているのが、4世紀の司教ニコラス(ニコラウス)。彼は貧しい家の煙突から金貨を投げ入れ、それが暖炉にあった靴下に入ったといいます。

 1931年にコカ・コーラ社が宣伝に用いるために、サンタクロースに自社のイメージカラーである赤い服を着せました。この広告のイメージが全世界に広がり「サンタは赤い服」というイメージが浸透したとされています。

●ウエディングドレスが白い理由

 白いウエディングドレスを着るようになったのは、18世紀頃のヨーロッパといわれています。

 本来、白いドレスはキリスト教における婚礼用の衣装でした。長袖や長いグローブ、顔を隠すベールがあるデザインは、肌の露出を極力抑えることが求められる宗教的な意味合いが強いものでした。

 キリスト教にとって白は神の栄光や清らかさを表現するものであり、処女や純潔の象徴でもあります。1840年のイギリスのヴィクトリア女王の挙式で白のドレスを着た姿が新聞や雑誌で大きく取り上げられ、民衆の白に対する憧れを高めたようです。