「3か月で国語の偏差値が49から64」など、短期間に目標を達成する人が続出中の『たった1分見るだけで頭がよくなる 瞬読式勉強法』。受験勉強だけでなく、資格試験、英検、昇進試験など、すべての試験で効果を発揮。受験生や資格試験突破を目指すビジネスパーソンに広く受け入れられている。このメソッドは、勉強前に1分間行うだけ。にもかかわらず、判断力、記憶力、想像力、集中力、瞬発力を同時に上げ、右脳の働きを最大化。学習スピードと高い効果を同時に獲得できる画期的な勉強法である。本稿では、本書より一部を抜粋・編集して、瞬読式勉強法とは何かについて紹介していく。(構成:長沼良和)
脳は「覚えない」ようにできている
「物覚えが悪くて困っている」という声を聞くことがある。
とはいえ、物覚えが悪いことを思い悩む必要はない。そもそも「人間の脳は物事を覚えないようにできている」からだ。
物覚えが悪いのは、脳が正常に働いている証拠なのである。
脳は記憶できる容量が少なく、必要ないと判断した情報はどんどん消して新しいスペースを確保しようとする特性がある。
そのため、覚えたことを忘れようとするのだ。
記憶は「繰り返す」ことで強くなる
忘れることが当たり前ならば、忘れることを利用した覚え方をすればいい。
たとえば、4時間かけて100個の単語を覚えるとする。
一生懸命暗記したとしても、翌日には半分は忘れてしまう。このことは多くの人が経験的に知っているだろう。
ここで「忘れることを利用した覚え方」を使うのだ。
4時間で100個の単語を覚えるというと大変そうだが、無理に1回で覚える必要はない。
忘れそうになったら復習し、また忘れそうになったら復習する。このサイクルを4日間繰り返すことで記憶を定着させていく。
「何度も入ってくる情報」は、脳が重要なものと認識するから覚えやすくなる。
この特性を利用したのが「忘れることを前提にした覚え方」である。
どんな科目でも仕事でも、どんなジャンルにも応用できる。
何度も繰り返すことで、文字情報として左脳に記憶される。
それに加えて、イメージとして右脳にも記憶されるので、両方の脳でしっかり覚えられる。
「短時間で何度も繰り返すこと」で記憶が定着する
繰り返すことで覚える際に大事なのが「スピード」である。
短いスパンで何度も繰り返し見ると記憶が定着する。
「ゆっくり+じっくり」ではなく、「繰り返し+スピード」でしっかり覚えられる。
短時間で何度も繰り返し覚えることで、鮮明に記憶が残る。
「時間をかけないと覚えられない」という幻想を捨てる
「ものを覚えるのに時間をかけなければならない」と考えると、覚えることが億劫になってしまう。
短時間で何度もインプットとアウトプットを繰り返すことで、覚えることを飽きずに続けられる。
続けられるから覚えられる。覚えられるから楽しくなって、さらに続けられるという好循環が生まれる。
「できるようになる」よりも「毎日やる」
重要なのは続けること。そのためには習慣化が必須となる。
最初のうちは、覚えられたかどうかは気にせずに、「毎日やる」ことに集中しよう。
「しっかり覚えなければならない」という義務感で取り組むと、少しでもうまくいかなくなったら挫折感に打ちのめされて、モチベーションを維持できなくなる。結果的に習慣にはならない。
しかし、「とりあえず毎日やり続ける」ことを優先すれば、習慣化は比較的簡単だ。
習慣化できて毎日やるようになれば、そのうち自然と覚えられるようになる。その成功体験を積み重ねていけば、記憶することが楽しくなるはずだ。