誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』から生まれた『精神科医Tomyが教える 心の執着の手放し方』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれるvoicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」の“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!

【精神科医が教える】<br />ふとネガティブなことが頭に浮かぶ…そんなとき“一瞬で気分が晴れる”とっておきの方法

ちょっとした
現実逃避をしてみる

ネガティブな思考に陥ったときは、「場所」と「行動」を変えてください。そうするとネガティブな思考も切り替わるというアドバイスをしました。これは「現実逃避ではないか?」という質問をもらいましたが、これはたしかに“ポジティブな現実逃避”ともいえます。

しかも、旅行をするみたいな大掛かりなことではなく、すぐにできることでいいのです。立ち上がってちょっと歩き回るとか、机の上をちょっと整理整頓してみるとか、違う場所に行ったり、違うことをしたりすると、おのずと意識が切り替わりますから、目の前のネガティブな思考から離れられるのです。

誰か許せない人がいるとか、他人と比較して自分が劣っているとか、そういうネガティブなことが頭に浮かんでモヤモヤしたときのポイントは、「気持ちを切り替える」ということ。その1つの手段として、ちょっとした現実逃避を提案しているのです。場所だけ変えても、行動だけ変えてもいいし、両方変えてもいいです。

気持ちを切り替える
“メニュー”を用意しておく

自分なりに「場所」と「行動」を変えるための選択肢を用意しておくと効果的です。仕事をしていて、ふとモヤモヤしたら、いったん立ち上がってトイレに行くことを1つのルーティンにする。もしくは、座ったままストレッチをしてみるのもいいでしょう。

ひと言でストレッチといっても、上半身と下半身、上半身でも肩から腕、背すじなど、そのバリエーションは数多くあります。本を1冊用意しておいて、その都度、1ポーズ試してみることをルーティンにしてみてもいいでしょう。

自宅にいるときにモヤモヤしたら、別の部屋に移動してヨガをするとか、短時間でいいので瞑想してみるとか、選択肢は数限りなくあります。いずれにしても「場所」と「行動」を変えて、気持ちを切り替える手段をメニューのように増やしておくのです。あらかじめ選択肢を増やしておくと、より心に余裕が生まれます

本稿は『精神科医Tomyが教える 心の執着の手放し方』(ダイヤモンド社)の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。