働きながら3年で、9つの資格に独学合格! 大量に覚えて、絶対忘れないノウハウとは?
「忘れる前に思い出す」最強のしくみ、「大量記憶表」を公開!
本連載の著者は棚田健大郎氏。1年間必死に勉強したにもかかわらず、宅建試験に落ちたことをきっかけに、「自分のように勉強が苦手な人向けの方法を編み出そう」と一念発起。苦労の末に「勉強することを小分けにし、計画的に復習する」しくみ、大量記憶表を発明します。棚田氏の勉強メソッドをまとめた書籍、『大量に覚えて絶対忘れない「紙1枚」勉強法』の刊行を記念して、本書の内容を一部公開します。(初出:2022年6月5日)

「今日は疲れたから、勉強したくない」の対処法
社会人の試験勉強の難しいところ、それはモチベーションを下げる要因が仕事にも潜んでいることです。
例えば営業職の場合、営業ノルマを達成できなければどうしてもモチベーションが落ちるでしょう。試験勉強で問題が起きているわけではないのに、仕事での失敗が試験勉強のモチベーションダウンに作用することがあります。
実際、私も仕事でトラブルが起きた日は、「なんでこんな日に勉強しなければならないんだ」と思うこともありました。
これは、仕事と受験勉強を両立させるうえで避けては通れないリスクです。ではどう対処すればいいのか。
私が実際にやっていたのは「帰宅学習」です。
「会社を出たら即勉強」を習慣にする
簡単にいうと、会社を一歩出た瞬間からBluetoothイヤホンを片耳につけて耳学(問題集を音声化して、その音声を聞く勉強法)をしながら家に帰るということです。
仕事が終わった瞬間から学習を始めることで、会社を一歩出た瞬間から会社のことを完全に忘れることができます。そしてこれを継続していくと、帰宅時に学習することが当たり前になります。
これが「習慣」です。学習が習慣になると非常に強いです。
学習が習慣づくとは、理由がなくても決まったタイミングで学習のスイッチが自動的に入るということ。受験生にとっては絶対に身につけたいスキルです。
受験生時代の私は、会社を一歩出たら一切仕事の電話には出ませんでしたし、家でも仕事の話はしませんでした。仕事と試験勉強を完全に切り離すことで、仕事で受けたストレスを持ち帰らなくて済むのです。
(本原稿は、棚田健大郎著『大量に覚えて絶対忘れない「紙1枚」勉強法』を編集・抜粋したものです)