たった90日で劇的に成績を上げる新メソッド、一挙公開! 学年最下位をとっていた落ちこぼれが、勉強に目覚め、たった90日で「京大模試D判定⇒A判定&全国1位」に。そして京大に合格。そのときの勉強法を再現性あるものに練り上げ、「いつ、どの教科を、どう勉強するか」という受験戦略を構築。その勉強メソッドをまとめた『逆転合格90日プログラム』が10月11日に発売された。この特別寄稿は、その著者であり、予備校講師として、京大、早慶、医学部など、多数の合格実績を叩き出している篠原好氏が語る「小論文対策」だ。

【試験直前でも大丈夫】小論文で点を稼ぐ鬼テクニック3選Photo: Adobe Stock

試験直前でも効く「小論文テクニック」

 本日は「小論文」対策を紹介します。どうしても後期試験を受けるために「小論文」を勉強する必要が出てきた場合、まずはこのテクニックを実践してみてください。

①課題文の要約をする

 小論文とはいえ、答案を全部「自分の意見」で埋めることは、大変です。なので、課題文の要約をして、文字数を稼いでしまいましょう。

 おすすめの方法としては、文字数の3分の1から2分の1を、「現代文の課題文要約問題だ」と思って解くことです。「そんなもんで、点数になるの?」と思うかもしれませんが、日本一小論文が難しい慶応大学の小論文ですら、要約するだけで一定の点数がもらえます。

②前提知識を入れる

 小論文のテーマでは、「SDGsの達成のためにはどうすればいいのか。」といった、非常に大きなテーマを問われます。この時、「SDGsって何?」となってしまうと、非常に苦しくなります。

 小論文は「前提知識」さえあれば、楽に解けることも多いため、本屋さんで「小論文の知識」が書かれている本を買い、キーワードを覚えたり、論点を覚えておいたりしましょう。

 特に、論点を整理して、これまでどういう議論がされてきたのかをおさえておくと、かなりラクに文字数を稼ぐことが可能です。

③大風呂敷を広げない

 先ほどの「SDGsの達成のためにはどうすればいいのか。」といった、非常に大きな、人類全員が知恵を絞っても解決策が見いだせないようなテーマに対して、「試験時間90分で、600字で記せ。」と言ってくるのが、大学入試の小論文です。

 ハッキリ言って、高校生が片手間で考えて、答えが出せるワケがありません。そんなことができるなら、大学に入学する必要はありません。大学の教授になれるどころか、ノーベル賞をもらっています。

 だからこそ、「答え」を書こうとすると、非常に苦しいことになります。小論文初心者によくある傾向として、「大風呂敷を広げる」ということがあります。

「SDGsの達成のために、今すぐ電力は太陽光のみにするべきだ」
「SDGsの達成のために、今すぐ先進国の富裕層に重税を課して、その金を発展途上国に配布するべきだ」

 このようにとても非現実的なことを書くケースが多々見られます。

勉強のプラン

 まず、いきなり過去問を解きます。試験時間を無視して、解いてみてください。解く時は、要約を意識してみてください。

 解き終わった後、添削を受けてください。慣れている先生であれば、だいたい1回添削をするだけで、どういう良さがあり、どういうダメなところがあるか分かります。

 指摘を受けたら、前提知識の詰め込みを行います。前提知識を一通り入れたら、ひたすら過去問を解き、添削をうけていきましょう。だいたい、5~10回分をやれば十分です。