やらないメリットが勝つなら、「やらない」を選ぶのもいいでしょう。納得して「やらない」を選べば、後悔しません。「やらないほうがいい」という自分の意志を尊重した、ということになるからです。

「やらなかった」を後悔しないために

 でも「やらないメリット」が勝ったはずなのにやらなかったことに後悔がある(もしくは後悔しそうだと思う)なら、次は一歩踏み出してみてもよいかもしれませんね。結果がどうであれ、きっとそのほうが後悔しないはずです。
 そのために必要なのが、先ほどお伝えした「これができたらどんないいことが起こるか」を3つ書き出すこと。
「やらないメリット」より「やるメリット」をふくらませてしまおう、というわけです。

宝くじを買う、買わない?

 例えば、宝くじを買おうか悩むのは「当たるかどうか分からないから」。
 買うメリット(もしかしたら当選する)と、買わないメリット(宝くじを買うお金が浮く)を比較した時に、「買わないメリット」が勝てば買いません。その一方、買うメリットが勝つ人は、宝くじを買います。

 では「100%当たる宝くじ」があったら、どうでしょうか? ほとんどの人が、迷わず買うはずです。これは買うメリットと、買わないメリットを比較した時に、明らかに「買うメリット」が勝つからです。

「どんないいことが起こるか」を具体時にイメージしよう

 やりたいのに一歩踏み出せない時は、「やるメリット」について考えてみましょう。
「それができたらどんないいことが起こるか」について、できる限り具体的にイメージしてみてください。幸せそうな自分、自信がついた自分、楽しそうな自分を思い浮かべてみてくださいね。

 そのイメージが具体的であればあるほど、メリットが大きければ大きいほど、「一歩踏み出す成功率」はグッと上がりますから。