誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』から生まれた『精神科医Tomyが教える 心の執着の手放し方』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる。voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」の“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!
「関わるな」で面倒を回避する
面倒な人、面倒な事、面倒な誘いに振り回されないためには、「関わるな」という言葉を胸のうちに留めておくといいです。
近ごろは新型コロナの感染拡大を防ごうとする飲食店の利用自粛の風潮も解かれてきたので、職場関連の飲み会も徐々に増えてきたのではないでしょうか。前向きな話より陰口が多かったりして、参加してもあまり楽しくないと思うなら、「関わるな」という言葉を思い出してください。
そして、「ごめんなさい、今晩は予定がありますので、お先に帰らせていただきます」なんていって、さっさと帰る。みんなに合わす同調圧力が辛いのなら、その同調圧力にも「関わるな」でいいんです。
影でコソコソいわれても「関わるな」
飲み会への参加を断ったことによって、人間関係が疎遠になることがあるでしょうか? いまどき、それもないような気がするんです。飲み会を断ったことで居心地が悪くなるような職場は、その職場自体に「関わるな」という割り切りも必要になってきます。
仮に「つき合いが悪いな」なんて影でコソコソいわれたとしても、「関わるな」ですから、そんなことに気を遣う必要もありません。
「関わるな」は抑止力になる
たとえば職場の勤務体系がシフト制で、調子のいい同僚が急に「この日のシフト、かわってくれない?」なんて自分勝手なことをいってきても「関わるな」。「ごめんなさい、その日は予定が入っていてかわれない」とキッパリ断る。
そういう毅然とした態度が、面倒な要求への抑止力として効果を発揮してくれるでしょう。面倒くさい人に仏心を出してしまうと、「頼みやすい人」というレッテルが貼られますから、さらなる要求を突きつけられることになりかねません。
人生の面倒を最小限に留める
もちろん、どうしても関わらざるを得ない人もいるでしょうけれど、そうした人を最小限に留めて、より大きな余力とエネルギーと笑顔が得られて、生き方上手になると思います。
面倒な人、面倒なこと、面倒な誘いには、心のなかで「関わるな」とつぶやいて、その言葉に従って行動してみてください。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 心の執着の手放し方』(ダイヤモンド社)の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。