同社の石黒崇社長は、「着れば分かる。価格も納得するはず」と商品力に絶対の自信を持つ。
その高級パジャマは「リフランス」と名付けられ、2019年9月に本格発売。19年末には、東急ハンズ新宿店の快眠グッズ専門コーナーのパジャマ部門で売り上げ1位を獲得した。
「寝具マニア」を自称する同店長も、「不眠で悩む方や快眠グッズを探す方が購入し、口コミでどんどん広がっている。私もパジャマを着てみて、眠りが深く、寝起きが良くなった」と太鼓判を押した。
天然鉱石をコーティングした高級パジャマ
発売約2年で3万枚を売り上げる
こうした評価が積み重なり、2年後に2万枚を突破し、それからわずか3カ月後の21年末には3万枚に達した。不眠や慢性疲労から抜け出したいという社会人や主婦、健康志向の高い高齢者といった支持層に加え、20年以降の新型コロナウイルス禍による巣ごもり需要や在宅勤務疲れという新たな需要も捉えたからだ。
同社が展開する全商品は、シリカやトルマリンなど数種類の天然鉱石をコーティング(含侵)した繊維や生地を使っており、自律神経の中でもリラックス時に働く副交感神経に作用し血流を促す。しかも世界でも珍しい医療機器として厚生労働省所轄の独立行政法人医薬機器総合機構から認められていることも安心買いにつながっている。
また、親会社が持つ高い縫製技術と、デザイン性も人気の秘密だ。日常的に着回しできるデザインでありながら、縫い目の凸凹が肌に当たるストレスを軽減する設計になっている。
実際に購入した人のアンケートでも、着用前後で体の良い変化を感じる人が8割強を占めた。体感として最も多いのが「目覚めが良い」で2割強が睡眠効果を挙げた。実際の声として「睡眠不足や疲れが取れた気がした」「以前より眠りが深く、寝つきも良くなったように感じる」といった内容が寄せられた。石黒社長は「古くなったら、また買っていただけると思っている」と話す。