誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』から生まれた小説『精神科医Tomyが教える 心の執着の手放し方』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。とても読みやすいオムニバス形式の短編集は、アナタの心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれるvoicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!

【精神科医が教える】おしゃべり好きな人に待ち構える“落とし穴”

おしゃべり好きの落とし穴

昔から「口は災いのもと」といわれます。不用意にしゃべると自分に災いを招く恐れがあるので、発言は十分に慎むべきだという戒めですね。たしかに、不用意な発言が大きな問題に発展することも少なくありません。政治の舞台では、問題発言によって更迭や辞職の憂き目にあうこともあります。

おしゃべりが好きな人は、会話のキャッチボールを楽しむというよりも、一方的にしゃべりすぎる傾向があります。しゃべるということは「情報を出す」ということですから、一方的に出す情報が多ければ多いほど、あまりいってはいけないようなことも、不用意にポロッと出してしまったりするわけです。

話を聞かされるのは苦痛

自分としては悪意がないつもりでも、聞き手にとっては不信感を募らせたり、問題視されたりして、トラブルが発生することもあるわけです。そもそもおしゃべりというのは、しゃべっているほうは気持ちよくなるものです。

ちょっとした高揚感とともに、サービス精神みたいなものが生じて、余計なことをいいがち。一方的に聞かされるほうは、笑って聞いているようでいて、よほど興味深い話なら別ですが、「話を聞かされる」という状況が続くのは苦痛なものです。

一度、胸に手を当ててみて

アテクシ自身も一方的におしゃべりする傾向が強いのですが、それを自覚しているからこそ、VoicyYouTubeをはじめたという側面もあります。

しゃべりすぎというのは、性格とか癖のようなところもありますが、それが人間関係の悪化やトラブルを呼び込むことになることもありますから、胸に手を当てて「自分は一方的におしゃべりする傾向がある」と自覚する人は、ちょっと気をつけてみてくださいね。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 心の執着の手放し方』(ダイヤモンド社)の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。