5代目で息子の大介さんいわく「当初は鳴かず飛ばずでしたが、スキー場や温泉で試飲販売を繰り返して評判に。旅でも楽しめると口コミで広まりました」。今までに3億本を出荷し、20カ国へ輸出する。米国の展示会で「缶で品質を保持できるの?」と聞かれた大介さんは「Yes we can!」と返し、大受け。「お酒の楽しさ、面白さを発信したい」と大介さん。大量に醸す技術を磨く一方で、伝統醸造を継承する蔵や復活米の圃場も手掛け、次の50年に向かって歩を進める。

新日本酒紀行「菊水ふなぐち」菊水ふなぐち
●菊水酒造・新潟県新発田市島潟750●代表銘柄:菊水の辛口、菊水の純米酒、無冠帝、蔵光、酒米菊水 純米大吟醸●杜氏:社員●主要な米の品種:酒造好適米(五百万石、菊水など)、うるち米
新日本酒紀行「菊水ふなぐち」蔵の横を流れる加治川 Photo by Kikusuisyuzo
新日本酒紀行「菊水ふなぐち」酒米菊水の圃場 Photo by Kikusuisyuzo