長引くコロナ禍で、体を動かす機会がメッキリ減ってしまった人は多いはず。気がつけば、肩はゴリゴリ、背中はバキバキ、股関節はコチコチに……。そこで参考にしたいのが、『世界一受けたい授業』(日本テレビ系)、『金スマ』(TBS系)、『体が硬い人のための柔軟講座』(NHK)などで話題のフィジカルトレーナー・中野ジェームズ修一氏の著書『いつでも、どこでも、1回20秒で硬い体が超ラクになる! スキマ★ストレッチ』(ダイヤモンド社)だ。
本書は、ちょっとした「スキマ時間」で、いつでも、どこでもできる“気持ちい~いストレッチ法”を、マンガでわかりやすく指南。「これならできそう」「続けられそう」と思えて、何歳からでも体がやわらかくなる秘訣を明かした1冊だ。本稿では、本書より一部を抜粋・編集し、運動指導のトッププロが教える医学的にも正しいストレッチで、「体が硬い」を解消して、柔軟性をとり戻す方法を紹介する。
監修:田畑クリニック院長 田畑尚吾 医師 イラスト:百田ちな子
ベッドでできる
股関節と太もものストレッチ!
【前回】からの続き
寝る前にリラックスしてやってみて!
腰痛の80%以上は原因不明とされています。ですから、あらゆる角度から腰痛にアプローチする必要が出てきます。腰回りだけでなく、股関節や太ももの柔軟性を高めることも、腰痛の発症や予防に役立つのです。
股関節が硬いことも、腰痛のリスクが増すことにつながります。股関節は、人体でもっとも可動域の広い関節の1つです。ちなみに「股関節はどこですか?」と質問すると、たまに“局部”を指差す人もいますが、それは違います。骨盤の両脇にあって、大腿骨(だいたいこつ)が収まっているところが股関節です。
股関節をほぐすと
腰回りがラクになる!
可動域の広い股関節が、地面から受ける着地衝撃を緩和する役割を果たし、腰の負担をやわらげてくれているのです。ですから、股関節が硬くなり、可動域が狭まってしまうと、それだけ着地衝撃が、もろに腰部へ衝撃を与えることになり、腰痛の発症や悪化につながることがあるのです。
また股関節の動きに連動する太もも前側の大きな筋肉「大腿四頭筋(だいたいしとうきん)」や、太ももの付け根と体幹をつないでいる「腸腰筋(ちょうようきん=大腰筋・小腰筋・腸骨筋の3つの筋肉の総称)」の柔軟性を高めることも、腰痛の予防や解消に役立ちます。入眠前にリラックスしながら、今回紹介したストレッチを試してみてください!
※本稿は、『いつでも、どこでも、1回20秒で硬い体が超ラクになる! スキマ★ストレッチ』より一部を抜粋・編集したものです。