結局スマホは長く使えない
平均使用年数は3~4年

 厚生労働省の発表によると、スマホの平均使用年数は3~4年とされている。スマホの性能にこだわるユーザーほど短いタイミングで買い換えるはずで、こだわりの少ない人ほど長く使う傾向があるのは想像に難くない。

 実は、パソコンの利用年数は6~7年なので、それと比べるとスマホは大幅に短い。これには理由がいくつかあると考えている。

 まず、バッテリーがへたることだ。2~3年でバッテリーの持ちは厳しくなるので、交換してまで使うより買い換えようと考える人も多いはずだ。さらに、スマホは落とす可能性が高いデバイスだ。何度も落としているうちにディスプレーのガラスが割れるなど、壊れてくる。購入して2年も経過した後に壊れたら、「修理するより買い換えるか」となるケースも多いだろう。

 すなわち、パソコンと比べると道具として長く使いづらいのだ。短期間に買い換えるということは、コモディティー化が早く進行するわけだ。

 スマホとしての基本性能が十分で、カメラの画質にも満足しているユーザーが多い現状で、しかも3~4年で買い換えるなら、上位モデルを買う必要がないだろう――と考えるのは普通だ。しかも、最近の上位モデルは10万円以上が当たり前、20万円に迫る製品もある中で、どう考えても買いづらい。いわんや、キャリアの施策による2年縛りの分割払いも終わっている。

 マニアックなユーザー以外が高いモデルを買う理由は、ほとんど見当たらないのだ。