誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』から生まれた『精神科医Tomyが教える 心の執着の手放し方』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる。YouTube「精神科医Tomyの人生クリニック」の“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!

【精神科医が教える】“幸せな自由人”が絶対に欠かさないことPhoto: Adobe Stock

自由の代償を認識する

人は誰しも自由を求めます。ただし、自由と自分勝手にふるまうことは別物です。自分が自由にふるまうことによって、誰かの自由を奪う可能性があるということは、認識しておかなければなりません。

人は誰かと関わらずには生きられません。場合によっては、アナタが自由にふるまうことを黙認をしたり我慢を強いられる人がいるかもしれないのです。「自分は誰にも迷惑をかけていない」というのは思い上がりかもしれない。そういう謙虚な心をもつことは、けっこう大事だと思います。

自由と思いやりはワンセット

そういうことを想像することなくして、「自由にしたいから自由にする」という自己中心的な発想は、気づかないうちに人が離れていったり、トラブルの原因になったりして、いずれ自分の自由を奪うことにもなりかねません。

そういう意味では、なにもかも自分の好きにできる領域は、本質的には存在しないと思っておいたほうがいいでしょう。そのうえで、自由を味わう。自由であっていいのですが、その半面、誰かに迷惑をかけてないか、もしくは誰かが温かく見守ってくれているおかげで、自由でいられていることに感謝する

逆に誰かが自分と同じようなことをしたら、見守ってあげる。つまり、アナタの自由は、ものいわず見守ってくれている周囲の人たちへの思いやりとワンセットだということ。このことを意識することによって、当たり前のように享受している自由は成り立つのです。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 心の執着の手放し方』(ダイヤモンド社)の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。