短時間で成果を出している人がいる一方、頑張っているのに成果が出ない人もいる。この違いは何だろう? 経営の最前線で20年以上、成果上げられる人と上げられない人の差を徹底研究してきた人物がいる。東洋経済オンライン「市場が評価した経営者ランキング2019」第1位、フォーブス アジア「アジアの優良中小企業ベスト200」4度受賞の木下勝寿社長だ。「やる気に頼らず楽しく続けられる」と話題となっているのがベストセラー『時間最短化、成果最大化の法則──1日1話インストールする“できる人”の思考アルゴリズム』。【がっちりマンデー!!】(TBSテレビ系)のSNSで、「ニトリ」似鳥会長と「食べチョク」秋元代表から「2022年に読んだオススメ本3選」に選抜され話題となっている。本稿では、本書より一部を抜粋、「最短時間で最大の成果を出す方法」を紹介する。
進化する武器で
新しい戦い方に備えよう
前回、「常に最新アプリをインストールする【武器入れ替え】の法則」を紹介した。
日本史を見ると、槍が戦いで使われ、おびただしい戦果をあげたのは南北朝時代のことだという。
鎌倉時代半ばまでは、騎馬武者による個人戦が主流だったが、槍の普及によって農民を主力とする足軽部隊が登場し、戦いは個人戦から集団戦へと移行した。
この足軽部隊と槍を駆使した武将の中から、天下統一を目指す戦国大名が誕生した。
鉄砲の登場も歴史を大きく変えた。
かつての戦い方や武器にとらわれず鉄砲の威力を認め、大量導入できた武将が天下を取った。
これは歴史の話だと思ってはいけない。
ビジネスでも現在進行形の話だ。
「ゴールまで24時間以内にたどり着いたら100万円」(▼本書P103)の話を思い出してほしい。
筋トレに固執して鍛え続けた人、リーダーシップに固執して学び続けた人がいる一方で、ヘリコプターでさっさとゴールに到達した人がいた。
これと同じことが、あなたは気づいていなくても、きっとあなたの身のまわりにあるはずだ。
苦労せずに成功するために、「最終目的逆算思考」を活用しよう。
そのためにも新しい戦い方を常にリサーチしよう。
私はうまくいっている人を見聞きしたら、情報を徹底的に集め、すぐやり方を取り入れるようにしている。
すぐ動くことが大切だと思う。
(本稿は『時間最短化、成果最大化の法則』の一部を抜粋・編集したものです)