GWもあとわずか。ただ、頑張っているのに成果が出ないと悩んでいる人も多いかもしれない。
そんなときおすすめなのが、『1位思考──後発でも圧倒的速さで成長できるシンプルな習慣』。急成長企業「アンカー・ジャパン」CEOの猿渡歩氏、初の著書だ。猿渡氏は「適度にサボると生産性は上がる」という。
そんな本書を推薦するのが、「メンタルダウンで地獄を見た元エリート幹部自衛官が語る この世を生き抜く最強の技術」著者・わびさんだ。
わびさんは、自衛隊などの社会人経験で身につけた仕事術、メンタルコントロール術についてツイートした内容が人気を集め、Twitterフォロワーは15.7万人を突破、ネットメディアにもたびたび取り上げられている。
書評家としても鋭い論考を投げかけるわびさんに、『1位思考』を活用しながら、新年度をらくらく乗り切る知恵をシェアしてもらおう。
「成果の公式」とは?
Q:わびさんのベストセラーの中に、「まず結論から話せ! 次の瞬間、お前が死んだら誰が結論を報告するんだ」とあり、印象的です。
でも、多くの人は、話が長く、結論ファーストの人は少ない印象です。
そこで、(若いうちに)「結論を先に言えない人」に待ち受ける末路があったら教えてください。
わび:『1位思考』の中で印象的なものの一つに、
「成果 = (質 × 量 ÷ 時間)×(ミッション × バリュー)」
という「成果の公式」があります。
この公式の項目はどれも大事なことですが、なかでも「時間の差」は大きいと思います。
自衛隊では「結論から先に言う」という教えを徹底的に教え込まれました。
結論ファーストだと、聞いている相手も「なぜ?」という関心を持って話を聞くことができるし、論点も明確になりやすいです。
逆に、前置きや理由が先だと、話が冗長になりがちで、相手の集中力の途切れやすくなり、うまく伝わらなくなります(もちろん、とても上手にお話しされる方もいますが……)。
そうなってしまうと、自分だけでなく、まわりの時間も無駄になってしまうおそれがあります。
この時間の無駄が積み重なってしまうと、「成果の公式」の時間が大きくなってしまい、結果的に成果が小さなものになってしまいます。
ですので、仕事で「話が長い」と言われたことがある人は、早めに結論から先に言う習慣を身に着けたほうがいいと思います。
プライベートで“自爆”しないために
ただし、プライベートで相手に結論ファーストを求めるのは危険です。
私は妻に「だから?」「つまり?」などと結論を求めすぎて自爆することがあります。
プライベートで相手に「結論を先に言う」を求めすぎると、今後30年以上の残酷な末路が待っているかもしれません。自戒です。
『1位思考』には、仕事で成果を出すために「時間」がいかに大切であり、その時間の有効な活用法や時間の創出のやり方が書いてあります。
新年度のスタートや五月病対策の参考になると思います。なにかモヤモヤする人、現状を変えたい人は、読んでみることをおすすめします。