GWも今日で終わり。ただ、頑張っているのに成果が出ないと悩んでいる人も多いかもしれない。
そんなときおすすめなのが、『1位思考──後発でも圧倒的速さで成長できるシンプルな習慣』。急成長企業「アンカー・ジャパン」CEOの猿渡歩氏、初の著書だ。猿渡氏は「適度にサボると生産性は上がる」という。
そんな本書を推薦するのが、「メンタルダウンで地獄を見た元エリート幹部自衛官が語る この世を生き抜く最強の技術著者・わびさんだ。
わびさんは、自衛隊などの社会人経験で身につけた仕事術、メンタルコントロール術についてツイートした内容が人気を集め、Twitterフォロワーは15.7万人を突破、ネットメディアにもたびたび取り上げられている。
書評家としても鋭い論考を投げかけるわびさんに、『1位思考』を活用しながら、新年度をらくらく乗り切る知恵をシェアしてもらおう。

1位思考Photo: Adobe Stock

「泥沼化」する人、しない人の特徴

Qわびさんのベストセラーの中に「泥沼化」というキーワードを発見し、興味深いです。
 世の中には「仕事が泥沼化」し、にっちもさっちもいかない人が大勢います。
「頑張っているのに仕事が泥沼化する人」に共通する3つのクセを教えていただき、解決策があれば教えてください。

わび過去の自分やまわりにいる人を見ていると、仕事が泥沼化する人の共通点の一つに、時間をかけることで「頑張っている感」を出すクセがあると思います。

1位思考』においても、企業側から見た社員の「頑張った感」について、「生産性の低い長時間労働には意味がない」と断じています。

 私は社員側から見ても悪いことしかなく、仕事が泥沼化する原因になると考えています。

 会社員として働いたことがある人はわかるかもしれませんが、仕事は時間をかければかけるほど、クリアのハードルが上がってしまいます。

 上司は「時間がかかっているんだから、いいものができる」と思ってしまうからです。

 一方で、時間をかけたからといって、仕事の成果はそんなに上がるものではないです。

 結果的に、クリアのハードルと仕事の成果に差が出てしまい、自分の仕事が泥沼化し、評価も下がってしまいます。

 なので、まずは限られた時間内に仕事を終わらせることを意識して継続してみてください。

 時間をかけていたときより、クリアのハードルは下がるし、評価も上がります。

 その事実を体感できると、自然に時間をかけて「頑張っている感」を出すクセは治ってくると思います。

1位思考』には、時間をかけて「頑張った感」を出せば何とかなると思っていたかつての自分に読ませてあげたい「限られた時間内に仕事を終わらせるエキス」が詰まっています。

 新年度のスタートや五月病対策の参考になると思います。なにかモヤモヤする人、現状を変えたい人は、読んでみることをおすすめします。