当事件で使用された
爆発物はどういうものか
今回投げ込まれた爆発物はパイプ爆弾と同様の構造または類似の手製爆弾と思われ、会場にいた人が光っていたと証言していたことに加え、若い男が確保されてから数秒後に爆発していることから、起爆装置が備え付けられていたと思われる。
このパイプ爆弾であるが、主にテロリストやアマチュアの爆弾マニアによって製造される即席爆弾である。
過去には、1971年に赤軍派が同爆弾を使用した明治公園爆弾事件や、2015年には韓国人が靖国神社の公衆トイレでパイプ爆弾を爆発させた事件など、多数の事件で使用されている。
選挙期間中に
狙われた二人の首相
本件は、まさにテロである。
被害こそなかったものの、場合によっては多数の死傷者を出し得る事件であった。
本件は、前述の通り、ケーススタディーとして安倍元首相銃撃事件から着想を得たと思われ、ターゲットを岸田首相としていた場合、事前に動向が把握しやすい選挙期間中に岸田首相の動向を把握し、本件会場まで出向いたのだろう。
今回の狙いが、岸田首相を殺傷することにあったのか、あるいは、その会場で大きなことをやって名を残す、社会にインパクトを与える、カルトに対し恨みを募らせたなどにあったのか、動機は判明していないが、いずれにせよ会場内の方を巻き込み多数の死傷者を出し得る「テロ」であったことに間違いはない。