内外装のデザインは株式会社イチバンセンの川西康之氏が担当。車体は西日本の美しい海や空をイメージした「瑠璃紺(るりこん)色」に染め上げられ、車内は「多様性」「くつろぎ」「カジュアル」をキーワードに普通車から二段式簡易寝台、個室までさまざまなタイプの座席を用意した。

 この世界観をリビングに再現しようというのが、家具4種類、クッション4種類、カーペットの9品目からなる「銀河」オマージュ家具だ。

 まずは「銀河」1号車グリーン車指定席「ファーストシート」をモチーフにした1人掛けソファだ。特徴的な連続曲線のサイドウォールを、車両と同様の明るい杉木目で再現した。

「銀河」1号車グリーン車指定席「ファーストシート」をモチーフにした1人掛けソファ筆者撮影

 もうひとつの目玉が6号車グリーン個室「プレミアルーム」の台形ソファベッドをモチーフにした3人掛けリビング用ソファだ。実車のソファは背面を前に倒すとベッドになるが、こちらは固定式。だが斜めの個室を埋めるための特徴的な斜めの背面は再現されている。

6号車グリーン個室「プレミアルーム」の台形ソファベッドをモチーフにした3人掛けリビング用ソファ筆者撮影

 どちらも文字で説明するよりも写真を見た方が早いだろう。左が実車の写真、右がJR西日本テクノス本社に展示されている家具である。クッションは車両のものと同じ柄、同じ素材のモケットで、肌触りもそのまま。車両と同じ柄のカーペットと併せ、雰囲気は十分だ。