意外かもしれませんが、「勉強のことが心配」なのは子どもも同じです。
そんなとき、どうか親御さんは「学習の最も大切な意味」を忘れないようにしてください。学習の最も大切な意味とは、自分の成長のために努力すること、自分に期待することです。
どんなことがあっても、お子さんを焦らせるようなことを言ってはいけません。そうでなくてもお子さんは、自分の将来に不安を持っているのです。
とはいえ、勉強していない状態を放置していいわけでもありません。ずっと勉強していない状態は、親子共々不安のもと。のちのちの事を考えても、やはり何らかの形で勉強をつづけた方がいいでしょう。
日頃から親子間のコミュニケーションが取れていることが前提ですが、効果の高い学習方法として「親子学習」といった方法もあります。
親が子どもに勉強を教える。または、親が子どもに勉強を教えてもらう。あるいは両方を行う、という方法です。1日に10分でもいいので、これを習慣として続けるとよいでしょう。
親子間の絆や、お子さんの「親に大切にされている」という思い、そして「勉強している」という安心感を深める上でもおすすめの方法です。
5つのまちがい
(3)子どもと一緒に不安になる
不登校の子どもを心配してはいけません。
そう言うと、多くの親御さんは「そんなことはできない。どうして心配せずにいられるでしょう!」と思うに違いありません。
でも、お子さんの心配を、親はやめなければいけないのです。
くれぐれも忘れないでいただきたいのは、子ども自身、かなり不安な気持ちでいるということです。そこへ親まで一緒に不安になってしまうと、子どもにその不安は必ず伝わります。子どもはそのとき、どう感じるでしょう。「自分のせいで」と、ますます落ち込んでしまうに違いありません。「自分のせいで親が苦しんでいる」と思わせてはいけません。
ではどうすればいいのか。