ピエール瀧さんについては、コカイン逮捕のみそぎがまだ終わっていないというのがNHKのスタンスなのだとしても、「不祥事を起こしたわけではないのんさんが、なぜシルエットに?」とネット上で騒動になったのです。

 この批判を受けてどうなったのかというと、結果的にNHKBSプレミアムの番組ページでは現在、全出演者がシルエットになっています。

 つまるところ、こういうことです。

 不祥事を起こした偉い人は世間に対して謝罪をしますが、被害者に対しての償いはしない仕組みが流行しています。またそういうことが起きていることを知っている人は無関係を決め込んでいるものです。結果として、理不尽な目に遭った被害者は報われることはない。

 それは実は芸能界の構造だけでなく、本件にかかわらず日本全体のいたるところで起きている社会構造だということに、一番の問題があるのです。