今なら目指せる!医学部&医者#5Illustration by Yukiko Kikutani

東京大学の東大閥、慶應義塾大学の慶應閥、千葉大学の千葉大閥という、首都圏医学部御三家の学閥が弱体化しつつある。その引き金は何か。特集『今なら目指せる! 医学部&医者』(全24回)の#5では、全国82の医学部を7エリアに分けて学閥マップを作成し、今回は東日本編として「首都圏」「北海道」「東北」のマップから学閥異変の詳細をお伝えする。(ルートマップマガジン社 西田浩史)

「週刊ダイヤモンド」2023年6月3日号の第1特集を基に再編集。肩書や数値など情報は雑誌掲載時のもの。

東大閥、慶應閥、千葉大閥は
なぜ弱体化したのか?

 東京大学の東大閥、慶應義塾大学の慶應閥、千葉大学の千葉大閥という、首都圏医学部御三家の学閥が弱体化しつつある。

 学閥は教授ポストや関連病院の人事などに影響力を持つことが多い。その学閥の異変が東大、慶應、千葉大だけでなく全国各地で起こっている。そこで全国82の医学部それぞれのエリアごとの詳細な学閥マップを作成した。全国300塾の塾職員や医学部予備校、医学部関係者への聞き取りに基づいてエリア別に学閥の勢いや支配状況をまとめたもので、関係者による医学部の合併や将来の学閥の変化についての予想も盛り込んだ。

 本特集#5は東日本編。東大閥、慶應閥、千葉大閥はなぜ弱体化したのか。次ページでは、首都圏、北海道、東北の各マップから学閥異変の詳細をお伝えする。