ダイムラートラックは、21年2月にダイムラーAGがメルセデス・ベンツに社名変更するとともに、旧ダイムラーのトラック・バス部門が分離・単独上場することで誕生した、世界最大の商用車メーカーの一つだ。

 アジア戦略強化として2003年に三菱ふそうを三菱自工から分離、現在は89.29%を出資する子会社としている(残り10・71%は三菱グループが所有)。今回、日野自を傘下に加えて脱炭素化などスケールメリットを活かした商用車の次世代戦略を推進したい考えである。

 今回の日野自と三菱ふそうの統合合意について、業界関係者は「まさかの組み合わせとなったが、日野自がいすゞ連合に付くのは独禁法に触れるから難しいし、結果的に4ブランドが生き残れば望ましい」との見方を示す。

 いずれにしても、乗用車以上に商用車は次世代戦略に向けた生き残り競争が激しく、日本の商用車も「大型4社体制」から新たな構図が誕生したことで、その成り行きが注目されることになった。

(佃モビリティ総研代表・NEXT MOBILITY主筆 佃 義夫)