誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる。Voicy「精神科医Tomyきょうのひとこと」の“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!
毎日が“マンネリ化”するということ
毎日同じことの繰り返しで、新鮮味がなくなってしまうことってありますよね。シンプルにいうと、“マンネリ化”です。
マンネリ化とというと少しネガティブな印象を抱いてしまいますが、マンネリ化をポジティブにとらえてみるといいと思うんです。
マンネリ化するには、一度、定着しなくていけません。そうしないと、マンネリ化しないからです。逆にいうと、一度、受け入れているという証拠でもあります。
偉大なるマンネリ
毎回ワンパターンで展開されているのに高い支持を得ている時代劇やアニメ、討論番組などは、“偉大なるマンネリ”と表現されることがあります。
それほどに定着させることは、誰もが真似できることではなく、賞賛されること。
そもそも、すべての物事は、ある一定のパターンに落ち着くもの。とくに人生においては、毎回毎回ダイナミックで新しい変化なんて、起きるわけではありません。
“パターン崩し”を楽しむ
ある一定のパターンに落ち着くのは、変化が減っていくということ。マンネリ化はごく当たり前のことであり、うまくいっている証拠ともいえます。
マンネリを楽しみにしている固定ファンがいるのに、制作者側がマンネリ化を悪者扱いして、愛されているマンネリの部分を変えてしまって人気が凋落するなんてこともあります。
無理やりマンネリを打破しようとしなくてもいいんです。せっかく一定のパターンに落ち着いているのですから、そのパターンから時々外れる“パターン崩し”を楽しんだほうがいいです。
マンネリを愛する
人間関係も同じです。マンネリ化した人間関係を改善しようと、無理やり人脈を広げようとしなくてもいいんです。
やりたい時にやりたいことをやれば、それだけでよいのですから、まずはマンネリを愛してあげましょう。
マンネリを意識しているときは、元気がなくなっているときだったりします。無用な焦りを感じることもありますから、体を休めたり十分な睡眠をとったりして、元気を取り戻すことを優先してください。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』(ダイヤモンド社)の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。