トップはJR東日本
2位は日本生命

 23年1~6月にネガティブ投稿が最も多かったのはJR東日本で、投稿数は49件に達した。

 投稿で目立つのは働き方に関する不満だ。人手不足による残業の多さや、心身への負担の大きさを指摘する投稿などが目立った。投稿内容は下記の通りだ。

「人員が減少し、以前より少ない人数で仕事しなければならず、体力的にも精神的にも限界」
「人員不足のため、希望した休日はなかなか取れないし、シフト勤務なので休めず、現場の社員は高熱だろうが、這(は)ってでも出社している」
「近年退職者も増えたため、月40~50時間の残業が当たり前のようになっている。コロナを機に環境が一変し、ホワイトからブラック寄りの企業になっている」

 また、待遇面では、コロナ禍による賞与の減少に関する不満が目立った。

「基本給が低く、賞与で調整する傾向にあるが、コロナ禍以降、賞与額が上がらず、不満を持つ人が多くなっている」
「基本給が安く抑えられていて、ボーナスでとんとんになる。しかしコロナ禍でボーナスがカットされて厳しくなっている」
「会社はさまざまな施策を打ち出しているが、賃金減少、待遇悪化、そして自己啓発活動の強要により、現場の疲労感がすごい」

 さらに人事面では、年功序列などの硬直的な組織や、改革への後ろ向きな対応などの不満が目立った。

「完全な年功序列。『変革』や『モードチェンジ』などと言うが前例踏襲だらけ。変化を嫌う人が多く、やる気のある人にはかなり苦痛。最近は40代以下の離職者が多発している」
「改善活動はまだまだ白い目で見られるし、管理者も、上に言われたからやっているスタイルの人間が多い。努力が報われる評価体制にしないと、優秀な人間に逃げられる」
「リスクの種類にかかわらず、徹底的に回避する傾向があるため、新規事業や構造改革のアイデアを持っていても、それを実現するビジョンが見えない」