誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる。Voicy「精神科医Tomyきょうのひとこと」の“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!
幸せになるとは、気を紛らすこと
幸せな人というのは、気持ちを紛らわせるのが上手。要は気にしないことなんですよね。
なにか気になることがあって執着しそうになったら、気持ちを切り替えて、次のことを行う。
心配事っていうのは、心配するから心配事なのであって、意識しなければ心配事がないんです。
気を紛らわす選択肢の多さ
だから、暇つぶしとか、自分へのご褒美とか、そういう気を紛らわす選択肢がたくさんあればあるほど、幸せになりやすいんですよね。
幸せというのは、なにか落ち着いた、調和のとれた状態なのかというと、そうではないのです。
生きてる以上は、次から次へといろんなストレスやトラブルのもとが、モグラたたきのように出てくるもの。ストレスも悩み事もない平安な生活などないのです。
“頭がお暇な状態”を避ける
幸せというのは、自分の感じ方や考え方の問題なのです。つまり、自分の頭の中に、なるべく嫌なことがなくなるようにしてあげればいいわけです。
そのために大切なことは、アテクシがたびたびお伝えしているように、“頭がお暇な状態”をなるべく避けてあげるということ。
ボーッとしていると、なんとなくネガティブなことが頭に浮かんできて、クヨクヨしがちです。要は、そういうことをなるべく考えないようにすれば幸せなのです。
没頭できるものがあると強い
頭がお暇になってネガティブなことが頭に浮かんだら、行動を変えたり、場所を変えたりするだけで、気が紛れます。
また、「自分はこういうときに機嫌がいい」「こうすると楽しい」という行動パターンを見つけて、嫌なことを考えそうになったら、行動に移してみるんです。
行動パターンの選択肢は、あればあるほどいいです。選択肢が多くなくても、「これさえやれば没頭できる」ということが1つでもあれば、だいぶ心強いです。
たった1つの強力な幸せの選択肢
亡くなった父は、囲碁がすごく好きでした。
囲碁のテレビを観たり、囲碁の本読んだり、友達と囲碁を打ったりして、自分ならではの強力な幸せの選択肢を1つ持っていたのだと思います。
いかに気持ちをそらすか、そらすものがあるか。幸せのカギは、そこにあるんです。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』(ダイヤモンド社)の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。