●メンタル休職・退職(ブランク期間を含む)

 今、これはどの年代でも非常に多くなっています。

 風邪をひいたら、栄養を摂って数日休養したら治るでしょう。しかしメンタル疾患は複雑で、再発することもあり完治も寛解も難しいでしょう。

 そのため、安定的な業務遂行が難しく、職場の安全配慮義務上の問題も出てきますので、採用人事としては前向きではないのが本音です。

 病名や服用薬、症状を詳細かつ赤裸々に書いても、採用人事の不安をあおるだけです。

「不利なことをわざわざ書かなくても良いのでは? デリケートな情報は外部に漏れないはずだから絶対バレないし」というのは一理あります。

 たしかに、こういった方法もありと筆者も考えますが、隠(いん)ぺいや虚偽と見られる危険性もあります。

 応募書類で詳細に伝えないと、面接で聞かれて発覚したり、聞かれず入社できたとしても後で問題化する危険性が高いのです。

●どうすれば良いか?

 要は、「貴社に入社した場合、仕事はちゃんと遂行できる」ということを伝えれば良いのです。

「現職の2020年4月~8月、体調不良のため休職しておりました」

と、事実を述べた後、次のように追記していきます。

「苦しい時期がありましたが、今はまったく問題なく、月40時間の残業もバリバリこなしております」、あるいは、「無理が効くと頑張りすぎた反動で休まざるをえなくなったのは事実ですが、その苦い経験から、今は自分の限界を知り、仕事に穴を空けない働き方を実行できています」、もしくは、「こうしたもどかしく辛い経験があったため、今では普段から体調管理を徹底しています」といった旨を表現するしかありません。

 在職中であれば職歴の項目の中でサラッと書いておきます。