誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる。Voicy精神科医Tomyきょうのひとことの“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!

【精神科医が教える】仕事が忙しくてツラい…そんな人が決定的に見失っている1つのことPhoto: Adobe Stock

他人軸に振り回されていませんか?

仕事や勉強というと、上司や先生から与えられた課題や目標にどうしても縛られがちです。

つまり上司や先生からの評価という他人軸による行動になりがちなのです。

そこで大事になるのが自分軸というもの。仕事や勉強を快適にするため、自分の環境を自分で整えるという意識がすごく大事なんです。

仕事だって自分らしくしていい

「自分らしく生きたい」なんて全体的には自分軸でものを考えているのに、仕事や勉強となると「自分らしくしてはいけない」となんとなく思いがちなんですね。

もちろん、仕事も勉強も自由自在にやりたい放題にできるわけではありません。会社の決まりは守らないといけないし、先生との約束も守らないといけません。

コンプライアンス(法令遵守)というのもありますから、それに則ってやるべきなのですが、自分らしく仕事や勉強をすることはすごく大事なことだということを忘れてはいけないのです。

ときには“辞める勇気”も必要

自分らしくするとは何かというと、先ほどいったように自分の仕事や勉強の環境を自分で整えることなんです。

忙しすぎて身体に不調をきたしている部署にいるのであれば、他部署への異動を申し出るとか、勤務スタイルを変えるとか、転職を検討することだって選択肢の1つです。

「生活があるから辞められない」と思い込んでいるかもしれませんが、「辞める」「転職する」という選択肢はあるはずなんです。つまり、自分で環境を整えられるのです。

バランスを整えるのはアナタ自身

もちろん、簡単にできないかもしれないけれど、できないわけではないはず。なぜかというと、前近代的な強制労働させられる時代に生きていないからです。

理想的には、自分のやりたいことを自分の仕事になるのがいいのですが、みんながみんなそうもいかないのが現実です。しかし、少なくとも自分の環境は整えられるはず。

仕事はあくまでも生活の一部なのですから、ワークライフバランス(仕事と生活の調和)を大事にするなど、価値観はますます多様化している世の中でもあります。

そして、そのバランスを整えるのは、あくまで自分自身なのですから、その点を見失わないように、ちゃんと意識を向けるようにしましょう。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』(ダイヤモンド社)の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。