誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる。Voicy精神科医Tomyきょうのひとことの“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!

【精神科医が教える】<br />だって私は悪くない…自分を正当化したいジレンマを手放す方法Photo: Adobe Stock

なにもかにもフォローしなくていい

きょうは、なにもかにもフォローしなくていいというお話です。といっても、SNSのフォローの話ではありません。ここでいうフォローは、リアルな人間関係のフォローのことです。

やったほうがいいフォローもありますが、別にやらなくてもいいフォローもあるんですよね。

たとえば、他人のモノを壊したら、きちんと謝って、弁償してフォローする。こうしたフォローは大切ですが、人間関係で誰かから誤解されて冷たくされた、なんていうときには、いちいちフォローしなくていいんです。

フォローは納得したときだけ

アナタの誤解です。不愉快な思いをさせて、ごめんなさいね」なんてフォローしたくなることがあると思いますが、そもそもきちんとした人間関係ができていたら、そんな妙な疑いは持たないものです。

誤解したとしても、「あれは誤解だったな」と相手が自分自身で誤解を解いて、自己修復してくれるはずなんです。

こちらが本当に悪いことをしたと思うようなとき、「あの人はちゃんとフォローしておかないといけないな」と、自分で納得できたときだけでいいわけですよ。

フォローしないほうがいい人

自分を正当化したいがために、ちょっとした認識のすれ違いに反応して、本能的に思わずフォローしたくなりますが、そもそもフォローする価値がある相手かどうかを考えてからにしたほうがいいです。

仲良くしたり、フォローしたりしないほうがいい相手もいます。無駄なエネルギーを使うならまだしも、無駄なエネルギーを費やして、より状況を悪化させるということもあるのです。

シンプルにいうと、めんどくさい人に対してです。「この人に逆らうとめんどくさいな」とか「目をつけらて仲間はずれにされそう」なんて思わなくていいんです。

逆効果にならないように

誤解されたら、そのまま放っておけばいい。嫌ってくれて、関わらないほうが、よほどマシな人だっているんです。

それなのに、無用なフォローをしてご機嫌とりをしてしまうと、その人との付き合いによる心配事がずっと続くことにもなります。

フォローしても逆効果になることは、世の中にいっぱいあります。よかれと思ってなんでもフォローするのではなく、本当にフォローする価値があるかどうかを見定めましょうね。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』(ダイヤモンド社)の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。