部屋全体が「見える」「分かる」感覚を
育てる五つの具体的ステップ
モノを集め終わったら、下記の五つの方法を試してみてください。
1)カタマリにラベリングする
モノを集めてカタマリにしたら、大きめのラベルシールを使って中身をメモ。何のカタマリなのか認識しやすくします。
2)部屋を俯瞰して見る練習をイベント化する
タイマーをかけて1日10分、散らかったモノを回収してそれぞれのカタマリに戻す時間を作ります。置きっぱなしのかばんや紙袋も、このタイミングで片づけられますね。放置したモノに気づき、部屋全体をざっと整理する感覚を育てていきます。
3)ベッド下/ソファ下の隙間を埋める
床に置いたモノや落ちたモノが家具の下に入り込まないように、厄介な隙間を埋めてしまいましょう。将来的にはサイズの合う収納ケースを探して設置するのもよいですが、まずは身近なモノを使ってふさぎます。使っていない毛布や、折りたたんだ段ボールを詰め物にするとうまくいきます。
4)紙袋、ショッピングバッグを置いておかない
かばんや紙袋、ビニール製のショッピングバッグは、モノが隠れてしまう場所になるので置きっぱなし厳禁です。買って持ち帰ったらその場で中身を出して片づけます。
5)「“ぎゅうぎゅう”状態」を解消する
1)から4)を1週間ほど続けていくと、カタマリにしたモノのほんの一部しか使わないことが実感できるはず。気軽に買い足したことで増え過ぎた文具や化粧品は、部屋を圧迫する厄介者ですから、思い切って処分しましょう。かばんや衣類は、週末にまとめてクローゼットにしまえばOK。ひとつのカタマリになっているので、片づけの負担も軽くて済みます。
こんなふうに少しずつ、部屋全体が「見える」「分かる」「コントロールできる」感覚を育てていきます。これが身につくと、管理しやすい収納方法や収納用品も自分で選べるようになります。
今回は、「視野のストライクゾーンが狭い人の片づけ」を解説しました。「そんな人いるの?」と驚く人もいれば、「これはまさに私のことだ!」「うちの家族がそうです…」と思う人もいるでしょう。そのくらい、部屋の見え方・感じ方は人によって違います。
片づけの正解は、家の数だけあります。自分の感覚に合わせた片づけの仕組みづくりについては、『家じゅうの「めんどくさい」をなくす』という本で詳しく書きましたので、こちらもよかったら読んでみてくださいね。