誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる。Voicy「精神科医Tomyきょうのひとこと」の“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!
他人への期待は逆効果
他人に期待すると良くない。これについては、ある程度、みなさんご存じだと思います。
「過去と他人は変えられない。変えられるのは未来と自分自身だ」というカナダの精神科医エリック・バーンの言葉にもあるとおりなのです。
他人に期待をしても、他人はコントロールできないのだから、イライラするだけ。それだけでなく、アナタが期待したことと、逆の結果をもたらしかねないのです。
相手を束縛してしまう
他人への期待は、言っても言わなくても、なんとなく相手に伝わりますよね。そして、それが重荷や束縛になって相手は「うざい」と感じるものです。
自分がどう考えて、どう行動するかっていうのは、自分の勝手。それなのに相手を束縛するかのように口出しして、期待を抱くと、逆効果になりがちなんですね。
もちろん、敏感な人もいれば鈍感な人もいて、あまり気にしない人もいるかもしれません。しかし、やっぱりどこかでモヤモヤするわけですよね。
期待感は示さず語らず
だから、期待をすることによって、わざわざ逆の行動をとったりすることもあり得るのです。
他人への期待というのは、相手が尋ねてきたときぐらいに留める。それでも慎重に伝えるべきですが、それ以外は、言うべきでも示すべきでもない。
百害あって一利なし
「アナタのことだから、アナタ自身が自分で考えなさい」というスタンスになることによって、むしろ期待通りになることもあります。
いずれにしても、他人への期待というのは、本質的に良くないものです。
結果論から考えても、やっぱり期待するっていうのは、それがかわいい我が子に限らず、誰にとっても良くないことなんです。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』(ダイヤモンド社)の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。